＊シナリオ面についてのみ、大まかな感想。
内容としては、琥珀シナリオが一つ抜けて良かった。(最後の伏線回収＆どんでん返しは圧巻。) 一方、 話の展開上ご都合が混じりやすいため仕方ないが、最終√が一番微妙かな？他√のような敵役のアツいこうアレも感じなかったから。
早い段階で明らかにされる律と双六の道中で判明されていく不文律のバランスが良く、様々な可能性や各駒の行動を考察しながら読み進めるのが面白かった。また、脇役男キャラの活躍具合は非常に印象的だった。
テキストも、字の文に神視点を交え確定的に正しい情報を与えるなど、シナリオを考察しがいのある面白いものに仕上げるためのものとして申し分ない出来だった。それ自体までもが伏線になっていたり。当初は難読漢字にルビがなかったりで不安を覚えていたけどそれも杞憂だったし。
やや不満に感じた点としては、(不思議世界である以上ある程度は仕方ないとしても、)もう少し双六に入った経緯を、回想で加える等イメージし易いものにしてもらいたかった。