優しさに包まれたifの夢物語(another story)と平和な後日談(after story)・・・ 語られる夢物語はとても暖かく、あの結末を知っているからこそ心に響き、同時に幾許かの寂寥感を抱く感動的な物語になるはずだったのに・・・ 最後の最後に殺意を抱きながら泣いた、この終わり方はない。efを踏み台にしたブランドの見事な宣伝には殺意を抱かずには語るのは無理だろう・・・
まずは内容についてですが、最初にafter storyが4連発あります。とある一日を結ばれた4組のカップル(本編をプレイした方にはどの4組の事か分かるでしょうから割愛)の複数視点で描かれたシナリオというのが見所でしょう。
しかしながら、この作品の良かった点は、やはりanother storyの方だったと思います。優子シナリオでは当然、クリスマスの日に事故にあわなかった設定での物語。語られる事はなかったが、多くのユーザーが心の中で願ったであろう世界。夕と優子の娘の聖がとても愛らしく、幸せそうな夕と優子の姿に思わず涙してしまう。とても優しい夢物語です。
凪シナリオは、凪も魅力的ですが注目すべきは雨宮兄妹だったのではないでしょうか・・・?あの憎むべき?雨宮兄が只のシスコン野郎に成り下がり、ある意味無害。単衣に実妹の明里が死ななかった設定があって初めて成立したであろう夢物語。私を含め多分多くのユーザーが涙した優子のあの設定を覆す素晴らしい兄妹愛。見ていて本当に泣けた。歯車のズレというのは本当に恐ろしいのだな・・・と改めて思った。
水姫シナリオもとても良かった。水難事故で命を落とした水姫が生きていたら・・・の夢物語。特にシナリオが良かったとかそういうのではないのですが、水姫がですね・・・
なんかとても可愛いのですが、なにか・・・?
『なぜ・・・ なぜ死んだ~』と言わざるを得ないww千尋と、という話の流れも嫌いじゃないのですが、私個人としては水姫が大差で圧勝なので、このシナリオは鮮明に記憶に残った。
ただ、一言にも記述しましたがこの作品はやってはいけない事をした。この件に関して文句を言わずに終わるのは無理。何か途中で魔女が出てきて、『アレ?』とか思ったけど、この予感が悪い方に的中・・・
次回作の登場人物ですか・・・ は?プローモーションムービーが始まりましたが・・・ え?え?【すぴぱら・・・?新作・・・?】
ふ ざ け る な
ミズキが幸せな夢から覚め、このもしかしたらあったかもしれないとても優しさに包まれたifの世界と現実のギャップを噛み締めている、チョット泣けてくる感動のシーンで終幕するっていう、寂寥感と幸福感に浸るシーンのはずだったのに・・・
何 を 宣 伝 し て い る ん だ
自重しろminori。そんなユーザへのサービスは、無用ですww
そんな感じで最後にとてもガッカリしましたが、短い尺ながらも、前作とはまた違った幸福感(ちょっぴり切ないですがね・・・)を味わえる作品です。どちらかと言うとキャラゲ寄りな作品なので、前作のあの寂寥感が好きだという方には受け入れがたいかもしれませんが、私はif(夢物語)といえど、夕と優子の幸せな姿が見れたのは純粋に嬉しかった。あと、すっかり忘れてましたが、BGMにアニメのOPの【euphoric field】のフレーズみたいなのが使われていたのはちょっとだけ微笑ましかった。私の錯覚かもしれませんがねwwそういう遊び心は評価できるのですが・・・
そんな感じです、それではまた・・・