三角（場合によっては四角）関係をどう処理して次に進んでいくか、考えてみれば割りとリスキーなテーマをライターなりの答えを持って向き合いソツ無くこなしているのは流石といった所か。何より主人公が周囲の空気を読めて、更に自分の振る舞うべき行動を自覚している人間であるだけに実に好感が持てる。
騒ぎたいだけのバカ主人公、振り回されるだけの能無し主人公、空気の読めない鈍感主人公、こちらから踏み出すことを頑なに拒むヘタレ主人公。
それらプレイヤーの意識を悉く萎えさせるクソ主人公がのうのうと蔓延り、あまつさえそんなクソ主人公に股間を濡らし、パンツを下ろし、おまんこをおっぴろげるお脳の足りないアホヒロイン達が溢れる昨今のエロゲ界で、当たり前なことを当たり前にこなし、なおかつ好感を持てる主人公がどれだけ希有で貴重なものか、身に沁みて痛感させられるんだぜ。
またそういった主人公の観察眼、空気を読むスキルがヒロイン達の感情面での機微をもプレイヤーに伝えることとなり、ヒロイン達の、見た目／記号的なキャラクタだけでなく個性としての、キャラクタに一層の深みを与えるのことになる、この相乗効果。ドン。
いやまあシチュエーション作りに専念したおかげ、かどうかは知らないが、で「キッキング～～」とか「お邪魔団」の具体的な活動、また活動外での学生生活といった、それ以外の面はバッサリ切り捨て風味でして、建物が建つ以前、元々の土台がアヤフヤなものだけれども。
あー、あとヒロインによってシナリオの分岐地点が違うので後半まで引っ張るヒロインの方がシナリオ分量的に多くならざる得ないよなー、とか。
（体感での分量：のばら＞＞＞聖＞＞志乃）
ま、ミドルプライスだし。その辺はどうでもいいか。
えー！？出穂さんは攻略できないのかい！（マスヲさんの口調で