衒学趣味全開、なんちゃって量子論とかなんちゃって言語哲学とか、そういった演出や見せ方、雰囲気が好きなら取りあえずやっとけ。そしてそんなペダンチックな殻を被ったライターの思想モロ出しに感化されればいいのさ。そんなことよりギズモがエロいんだぜ!とかどうとかこうとか。
シュレディンガーの量子論の思考実験だのウィトゲンシュタイン前期の言語哲学等、ガジェットは小難しいが考えたからといってどうなるでもなし、断片的にチラッと出てはいるものの、テーマそのものにはほとんど関係なく、シナリオ進行やプロットの上での便利道具くらいに。知っていたからといって楽しみが増えるかといえば正直あまり関係ないと思う。
ふんでまあそのテーマについてはライターの意図する所、いうなれば押し付けがましさがけっこうモロに出てくるもんで。家族感やそこに起因するヒロインの動機、そして主人公の「選択」にはもしかすると辟易する人も居られるかもしれん。
あとオレ個人としては、起承転結の転と結が正直分かり難かったのよね。終盤へのフリとオチをもうちょい分かり易い形で書いてくれないとオレみたいなボンクラにはどこから盛り上げっていいのか理解できんのだぜ。
tu-kaこれエロゲでやる必要あるの、っていう・・・。