前作で咲美に魅力を感じた方は、迷わずプレイすべき！
前作から僅か３か月というスパンで発売された本作ですが、恐らく前作を制作しながら並行
してある程度作っていたのではと感じられるくらい前作と同程度のボリュームがありました。
■シナリオについて
本作のシナリオは、前作で麻呂が咲美に夜這いをした後、麻呂が新たな女性（雪菜）をター
ゲットにして婚活をする所から話が始まります。咲美は、麻呂に対して夜這いの報復をして
いくうちに、麻呂が本気で婚活をするつもりであることを知り、麻呂と雪菜が仲良くなれる
ように手助けします。
一方、前作で妻に対する麻呂の夜這いにより、寝取られという性癖に目覚めた夫（雅史）
は、麻呂やご近所さんをけしかけて咲美を寝取らせようと画策し……というのが共通部分です。
以下、ざっとその後のＥＮＤごとの分岐の詳細を。
・夫と元鞘ＥＮＤ
このＥＮＤでは、麻呂の診療中に妻への欲望を抑えられなくなった夫が麻呂の目の前で
咲美とセックスし、子供をもうけて幸せに暮らします。
正直、夫から見ると咲美を失うことを避けられる唯一のルートですね。
・雪菜ソープ落ちＥＮＤ
このＥＮＤでは、麻呂が咲美とも雪菜とも進展せずに、引っ越しして偶然入ったソープ店で
雪菜と再会し、一夜の関係を遂げた後別れます。
他のルートをやればどうして雪菜がソープに落ちたのか、雪菜の夫が誰なのかが分かりますね。
・麻呂と結婚ＥＮＤ
このＥＮＤでは、夫の誘惑に乗って麻呂が咲美を寝取ってしまいます。
ただ、夫と離婚し麻呂と再婚した後も咲美は、前夫と連絡は取り合っているようで、ここにも
咲美の情の深さが垣間見られます。
・咲美寝取られ阻止ＥＮＤ（トゥルーＥＮＤ）
このＥＮＤは、夫の画策を逆利用したご近所さんの魔の手から麻呂が咲美を助けて
一件落着というものです。ただ、麻呂、咲美及び夫との関係は曖昧なままであり、しかも
エンドロールでto be continuedの文字まで出るので、一応トゥルーエンド扱いですね。
・咲美本気ＥＮＤ
このＥＮＤでは、ご近所さんの毒牙にかかり、寝取られたかに見えた咲美が実は
夫ではなく麻呂のことを本気で愛していたことが発覚します。そこで、夫がご近所さんに制裁
した上で、咲美を麻呂に託すという、何とも哀愁を感じさせるです。
■雑感
本作をプレイして実感したのは、麻呂と咲美の距離感が上手く描写されているということです。
前作でレイプされたにもかかわらず、咲美は親身になって麻呂の恋のキューピットをしたり、
失恋の痛手を癒してあげたりと姉御肌な一面を見せてくれます。また、麻呂も、そんな咲美の
優しさに感謝しつつ、一途とは言えないまでも雪菜に対するアプローチを不器用ながらも直向き
に続けます。
特に印象的なシーンは、「咲美が麻呂を慰めるシーン」と「夫が咲美を麻呂に託すシーン」ですね。
前者では、咲美は、自分が妻としては失格であることを自覚しながら、健気に麻呂を慰めよう
とします。それに対して、麻呂も咲美の優しさに心打たれて今後咲美を助けることを約束し、実際
に寝取られを阻止したります。
後者では、夫とご近所さんが咲美を取り合っている中で、実は咲美の心はすでに麻呂に向いている
ことが分かり、麻呂が夫から託された咲美を時間を掛けて癒そうと決意する姿には、格好良ささえ
感じられます。
本作は相変わらずＨシーンのアニメが綺麗で、他のメーカーの追随を許さない出来です。
（注）最近の作品をプレイできていないため，2022年時点ではそうでもないかもしれません。。
追加ヒロインである雪菜も、「純情さ」と「ＨでのドＭさ」というギャップが上手く描かれているため、
咲美ほどではないですが、魅力的なヒロインです。
ただ、麻呂との繋がりが然程掘り下げて描かれているわけではないため、咲美を引き立てるエロ要員
という印象が強いです。次回作でさらに掘り下げてもらえると嬉しいです。
次回作では、温泉旅行フラグ（？）があり、また、咲美と雪菜から愛されているという実質ハーレム
がすでに形成されているので、そこに二人の夫を上手く交えて予想外な展開を見せてくれることを期待
します。