「いつもの」魔法戦士シリーズから脱却し、新たな方向性を見出そうとしたtriangleの意欲作。部分的に成功しており、「これはこれでいいな」と思う一方で、全体的に見れば「でもいつものの方が良いかも」という結論に。
魔法戦士シリーズといえば、
「主人公が悪の首領になり」、「エッチバトルで相手を倒し」、「嫌なのに……でも感じちゃうっ!」という流れのゲーム。
これがまた出来が良く、毎回基本を外さずに描写してくれるので、安定して抜ける良シリーズになっております。
一方で、いくら出来が良いとは言っても毎回毎回同じことをやっているわけで、マンネリと言われればマンネリ感もあり、
何か新しい刺激がほしいなぁと思う気持ちもないわけではありません。
今回の「エグゼクタースクリプト」では、そんなマンネリ感から脱却すべく、既存のシリーズからの変更点が幾つかありました。
最大の変更点は、ストーリー面でしょうか。「悪の首領として正義の味方と対決する→バトルに勝って相手を犯す」ではなく、
「正義の味方と協力して悪と闘う→和姦&、バトルに負けると敵に凌辱される」というふうに大きく変更されております。
ストーリー後半になると、選択肢次第で主人公を悪に加担させることもできますが、最初から悪側というわけではないのですね。
それに伴ってか、いつもよりもシリアス色というか悲壮感が強いような気がしますね。
また、バトルについても変更がなされており、従来の「RPG+お触りバトル」から、カードバトルへと変更されております。
その結果どうなったか。
まずは良かったところから。
【1】カードバトルが面白かったです。
【2】いつもと違うことをやっているので、ある程度新鮮味がありました。
【3】凌辱シーンに関しては、いつもの良い部分を崩していなかったので、安心して読めました。
【4】相変わらず、ヒロインのキャラ造形は良いです。今回もメイン3人とも好きになれました。
【5】ストーリーに悲壮感があり、特にネクロドールのメルトダウナー姦の、「亡くなった主人公を想いながら、犯される」というシチュが
絶妙に表現されていて興奮しました。いつもだと、あまりそういう深刻な感じはしないので……。
次に微妙なところを。
【1】和姦と凌辱、どちらもやりたいという姿勢は良いのですが、どっちつかずになってしまった気がします。
和姦に関してはラブラブが足りず、半凌辱のようになっているシーンが多々あります。
いや、何を隠そう結構エロくて良かったのですがw(キュウリ痴漢とか)、しかし主人公がSすぎて、「ヒロインのこと愛してんの? ほんとに?」と思ってしまうのも事実。
これなら普通に凌辱で良かったんじゃ??
そしてそれを受け入れてしまうヒロインも、ちょっと清楚さが足りないような。
僕はエッチな娘も好きですが、このシリーズに関しては清楚なヒロインを犯したいんです!
一方凌辱にも問題はあり、まず主人公があまり責めキャラとして出てきません。和姦の方で主人公の絡みが多かったためでしょうか。
その結果、メルトダウナー姦ばかりになってしまった印象があります(メルトダウナー姦自体はよろしかったです)。
【2】『いつも』と比べると、エロにおける選択の自由度が低いです。
『闘う相手(犯す相手)』を選ぶこともなく、基本与えられた流れに沿ってエッチを見せられるためか、終始受け身の気分でプレイしていました。
【3】カードバトルは、バトル自体はいつもよりも面白かったのですが、あまりエロくありません。
服が破ける程度のお約束はあるものの、お触りもありません。いつもと違い、バトル中に妄想の入り込む余地がないという感じです
(いつもは、「今このキャラがこのヒロインを恥辱攻撃してるんだよなぁ、とか妄想しながらプレイしているんですが……)。
いつもなら「バトルの時点から、既に陵辱は始まっている」んですが、今回はバトルと、その後の凌辱が完全に分離してしまっている感じです。
【4】声優さんのエロ演技がイマイチで、ロータスイフリートでは全く抜けませんでした。キャラ自体は嫌いじゃないんですけど……。
主要ヒロインが3人いるので、3人で抜きたいです! 1人仲間はずれなんて寂しいです!
そんなわけで、良い部分の【1】や【5】に書いたような良い部分もありましたが、
悪い部分に書いた【2】や【3】のような弊害もあり、全体的には今ひとつという印象。
それでも、新しいことに挑戦するという気概自体は評価したいですし、まぁこれはこれで良かったかなと。