セーラ様は俺の主!
安定して楽しい作品を提供してくれるという認識のAXLの新作。
中でも恋楯のライターさんの新作ということで、恋楯好きな自分はちょっぴり期待度高めでした。
体験版もしっかりプレイし、今回はエロでも楽しませてくれそうだなとワクテカしながら本作をプレイ。
…結果、見事なまでにニーズに応えてくれたと思っています。
特にキャラ!ぶっちゃけお話に関してはどーでもいい(何
セーラ、瑞穂あたりのヒロインキャラがかわゆーてかわゆーて、もうそれだけで満足でした。
中の人の演技が上手かったのも一因として挙げられると思います。松田理沙恐るべし。
以下項目ごとにコメント。
■シナリオ・テキスト
クリア順はセーラ→更紗→瑞穂→奏でしたが、奏以外のキャラはどのルートもお家事情に絡めたシナリオ。
どのルートもど定番過ぎて語ることも特にないのですが、一箇所だけ好きなシーンがあります。
それはセーラルートの終盤、セーラが和樹に嫉妬してしまい癇癪を起こしてホテルを飛び出すシーン。
セーラの父親に持つ感情の振れ幅が、和樹を燃料にして一気に爆発してしまうわけですが…
あの一途過ぎるセーラの描写は鬼気迫っていて、かつ自分もどうしてセーラが飛び出していってしまうかが
手に取るようにわかってしまい、かなりもどかしい気分にさせられて上手いなぁなんて思いました。
逆に興醒めしたシーンとしては、奏ルートの個別全般。
ホント奏ルートを最後に持ってきて良かったなーと思ってます。もしくは最初にやるべきだったか。
と言うのも、どうも和樹の「庶民とセレブ」に対する考えがこのルートに限って庶民寄りに傾倒してる気がしたから。
要は主人公に性格のブレを感じちゃったわけです。
他の3ルートでは割りとそういう事が焦点にならず、むしろ和樹は初めからある程度ヒロインに折れて
折衷の考えを見せていたと思います。自分の認識が間違いでなければ。
しかし奏ルートに限ってはヒロインが奏である所為か妙にその事に拘って他のセレブキャラと衝突してしまう始末。
夏休みの宿題に関するくだりはウザったくて思わずCtrlキーを押してしまいました…。
特に「自分でやらなきゃ意味がない」ってのは、手段と目的を逆にしちゃってるんじゃ?と思いました。
正直、そういう価値観の話ってどうでもいいんですよね。作中でも語られているように
相容れないものは無理にわかり合う必要がないし、それを承知した上でお互いの関係を大切にすることが重要なのであって。
和樹&奏の「庶民」組の反抗行動、まぁ気持ちはわからんくもないのですが、度が過ぎれば
それはただの自己満足で押し付けがましいものになってしまうと思うので。と、こうして語る時点で不毛な気もする(何
この話の落とし所も、結局サッカーやってうっ憤晴らしておしまい?その程度ならことさらシナリオに落とし込んでまで
話すことじゃなくね?と思ってしまいました。せっかく描くのであれば、もっとちゃんと描いてほしかったです。
と、ついつい気になる一点のみを書き連ねてしまいましたが、他3ルートはホント楽しめました。
相変わらずご丁寧に用意されているBAD ENDも、瑞穂のBADが妙に心に残ってます。あれは上手いなと。
テキストに関して特に気になる点はなし。
あ、あと霧子先生エンドもけっこう好きですw
■グラフィック
瀬之本久史さんのグラはけっこう好きですねー。
過去作の初めの頃はわりとアクの強い絵柄だったのですが、最近の作品はそれも抜けて
好みの造形になってきてるなーという印象です。
特に瑞穂の金髪ツインテロリはテンプレですがかなり好きです。
あとSD絵!これは毎度コミカルで良いですねー、かなり好き。
それから案の定今作にもBAD絵がwwwセーラ様だけって不公平じゃないかな?かな?
■音楽・ボイス
音楽に関してですが、OPのグルッポがめっさ好きです。サビの転調が良い!
あとAXLではおなじみの個別ENDテーマをそれぞれ用意ってのも良いですね。
BGMにもいくつか印象深い曲がありましたね、胸一杯の想いとか愛しい温もりとか。
それからボイスは見事な配役だと思いました。
この作品、けっこう期待してたので発表当時からサイトで動向を見ていたのですが
瑞穂やセーラあたりの配役はけっこう驚きでした。どちらもベクトルは違いますが。
しかしそこはさすが声優さん、もはや松田理沙といえば瑞穂だし、海原エレナといえばセーラ様しか
思いつかないくらいは刷り込まれたと思います。極端な言い方ですがw
特にセーラ様の舌っ足らずな喋り方がすごく…好きです…。
■システム・演出
システム・演出ともにいつものAXLといった印象。
特に書くことはないですね(を
■キャラクター
どのキャラも良いですよー、女性キャラは可愛く、男性キャラは面白く。
自分が好きなのはセーラ、瑞穂、霧子、ロクエモン、ダリルあたりですねー。
主従一致のキャラ達ばかりですが、このキャラ達が会話に絡むと何かと面白いですw
特にセーラ様にはべた惚れでした…可愛すぎるだろこの物体…最初の「かじゅき」でノックアウト。
■総括
まぁ良くも悪くもキャラゲーでした。
どんな作品もそうではありますが、キャラが好きになれればその分楽しめる作品ですね。
同じライターさんの作品で恋楯の方がシナリオ的に見せ場、山場が多かった気がします。
ので、シナリオにはあんまし期待できないと思います。
体験版で一通り全キャラ出てくるので、それでの様子見は必須です。
とにかく、今作での収穫は声優さんかなー。改めて松田理沙さんや海原エレナさんあたりを好きになりました。
コンプ日時:2009年3月9日