5月は激戦区だったが一番面白かった。評価のどれもプレイ時間が長いので、そこが気になったけど苦にはならず。スクリプトの作りこみがかなり凄い。評価が高いのは元ネタ所以の所もある。ハーレムエロくれ新六くれ
元々、同人メーカーらしい。1-3章は同人で出してる様子。同人版からどのぐらい変更点あるのは不明。
1-3章は遜色なく「忠臣蔵」という世界に引きこまれた。
時代背景のうんちく話や所々の漫画などのネタの使い方も上手くて読みやすい。文章量は多いが苦にならない。
また、章ごとに攻略キャラが変わって視点も変わるわけだが、共通パートを再利用したシナリオじゃなくて前章までを踏まえたうえでのシナリオの展開はとてもよく出来てる。
演出のスクリプトもかなり気合が入って作りこみされていて、戦闘シーンとか迫力を出してる。また、1度しか出てこない立ち絵とかが多く、背後からの立ち絵とかまで作ってる所は絵師の努力も評価したい。ただ、逆に戦闘シーンは5章の最終章しかイベント絵は無いので若干物足りない気もする。
剣でのバトルシーンは、ジャンプ漫画な感じがちょっと残念。
1-3章からの切り返しになる4章だが、この辺から可不可が個人でかなり分かれてくる。
「忠臣蔵」自体を逆の視点で見ることを皮切りに物語が進むみ歴史というものを2つの視点からお互い討論してるのは良いのだが、「呪い」や「女人化」、「タイムスリップ」している時点で歴史とは関係ない別の1作品としての印象が強いのに、歴史についてアレコレ話を挟んでも論点がズレてるとしか思えない。吉良視点を挟むのはとても良いんだけど…
また、一学の恨みも取ってつけた程度で恨みが深いとは言えないのも残念。特に、主人公は一学の復讐めいた行動の理由を一番先に聞くべきなのに、全くそこには触れずに言い合いしてる様は違和感が強い。
4-5章で物語の根幹に繋がるわけだが、繋ぎとしての4章は弱く、5章は今更としか言えない右衛門七ルート。前の3キャラからすれば、キャラ自体も弱く犬っころのシーンも単純すぎて先が分かってしまうし、一学の恨みのように取ってつけた感が強い。
4章で明かされると思っていた真犯人も5章の最後の最後まで引っ張っておいて、やっと出てきたと思えば、誰?って感じだし(人物録にものってない)、こちらの恨みに関しても「あ、そうですか」って程度の理由付けしかない。実は生きていた内匠頭や内匠頭の妹が真犯人でした!とかのがよっぽどマシだった気がする。
ラストバトルも今までのように気合が入ったスクリプトは良いのだが、最後はジャンプ漫画よろしくバトル漫画のような展開は冷めてしまう。卍解じゃねーんだぞ。
ついでに、1-3章は主人公がコツコツと強くなる様が良かったけど4章からそういった類いが全く無くなったのが残念。
6章目は欲しいと思う。
前座の1-3章が長かったのもあって、アフターエピソードはもう少しボリュームが欲しい所。
現世での1年間とか出てきてないし、登場人物も姉とか現世のメンツもいるわけだし。
あと、エロシーンはもう少し力入れて欲しい大石親子とか裸で駆けまわってるのに、なんで親子エロねーんだよ!新六ルートなんでねーんだよ!一学もやっとデレた所で登場シーンほとんど無くなるしよ!
ハーレムルートっぽい皆がハッピーなエンドは結構欲しい。登場人物は多いんだから、もう少し乱交エロ的なのあってもイインジャマイカ。