シリーズ全踏破、30年近くかけて辿り着いた真エンディング。単作で見れば色々な問題点はあったが歴史上全てのエロゲーでも未踏の領域と体験を与えてくれた評価として100点をつける以外ない。
以下は各要素に対する評価の駄文。
●シナリオについて
途中の圧倒的な絶望感。
そこからの大逆転。
この痛快さが、ランスの見どころなので、
10はそこの掘り下げ方、見せ方としては
シリーズでも最高峰ではなかろうか。
●キャラクターについて
今回の掘り下げメインとなった魔人サイドはいずれも魅力的なキャラクターだらけだった。
魔王化後の話など、ホーネットら主軸勢についてはもう少し掘り下げても良かったかも。
●ゲームシステムについて
なまじシナリオが面白かった分、周回前提で先へ進めないもどかしさで、
この手のシステムが苦手ユーザーから反発をくらうのは分かる。
ソフトハウスキャラの高評価ゲーのように
緩めの引き継ぎ要素があったら、もっと評価が高かったかもしれない。
●2部について
やはり、ランスあってのランスワールド。
ほぼランス不在のランス第二世代のストーリーは、リセットお姉ちゃんとか、
ほっこりする部分もあったが、
無茶と無謀を押し通すランスというキャラクターがいてこその痛快さがなかったため、
ここだけ切り離した作品として世に出ていたら、凡作扱いだったかもしれない。
●総評
30年近く、同一キャラでエロゲー出すとか、無理じゃんって時点で、平等な評価ではないと思うけど
それでも前人未到の領域を完走し、どのエロゲーでも得られない感覚を与えてくれた評価としては、
どうしても満点以外評価できなかった。
陳腐な言い方になるが、この感動はこの作品でしか味わえない。