キャラクターが多いことによるメリットとデメリットがよくわかる作品だった。
総評としては、普通に面白い作品だったと思う。
印象としては、とにかくキャラクターが多い。
難点は、ゲームとしての幅がないこと、メインヒロイン、キャラクターによる優遇度合。
ゲーム性は単純で簡単であり、だからこそ面白かったと思う。
好きなキャラクターを使い、特に苦労もせずクリアできる点もよかったと思う。
物語も王道と言えば王道で、総じて普通。
特に熱くなる展開があるわけでもなく冷めるわけでもなく予想通りに進んでくれた。
ムーを倒した後、あまりにもあっさりとブツ切りのようにイベントが終わってしまったので、
このまま終わるようだったら駄作確定だなと思ったが、ちゃんと続いてくれてよかった。
その後のナイア登場による展開は、少々強引だった気もするが。
パッと見、魅力的なキャラクターが多いようにも見えるが、
それは大槍さんの絵として魅力的なキャラクターが多いだけで、
中身まで魅力的だと思ったキャラクターは一人もいなかったように思う。
キャラクターイベントの中身が薄く、掘り下げができていないからだろうか。
どこかで見たことあるような中身のキャラクターも非常に多かった。
ツタンカーメンなんて某アイドルに似すぎて変な笑いが出たくらいだ。
外見のお気に入りのキャラクターは、弁慶、孫子、ツタンカーメン、ヴラド、カメハメハ、
ドレイク、マゼラン、ガウェイン、ユーウェイン、モードレッド、アキレスと多いのだが、
この中でHシーンがあるのはたったの四人だけ。残念にもほどがある。
せめて一人につき一回はHシーンがあって欲しかった。
妄想でしかないが、すでにもうファンディスクを出すようなにおいをさせているので、
開発段階で発売後の人気投票で上位だった者に追加すればいい、
なーんて考えだったのではと思ってしまう。
そしてそのHシーンへの不満にも関連するが、
この作品の個人的最大の難点は、メインヒロインのヒミコ。
もうマジでうざい。ここまで魅力がないキャラクターがメインヒロインだなんて苦痛すぎる。
しかもこいつだけHシーンが五回もあり、
他のキャラクターに回してくれよと思わずにはいられなかった。
ゲームクリア後、2週目からはアイテムの引き継ぎと難易度が選べる。
それだけ。
戦国ランスと比べるのはあれかもしれないが、あまりに幅がない一本道の物語なだけに、
それだけの違いを味わうために2週目をしようという気にはなれなかった。
もう少し何かできたのではと思えるだけに、残念な限りだ。
近日中に追加パッチがあるらしいがあまり期待できないかな。
しばらく時間をあけたらまたやってみたいかなと思えるくらいの内容ではあった。
ファンディスクも出るのなら、購入したいと思う。