映像主義万歳
長崎。
ヒロイン８人。
青春風味ライトな恋愛モノ。
大槍先生の大槍。ややロリ。投げっぱなしの不思議設定
「そうです。あのコが僕の畏敬する天使様なのです。」
そんなものでできている、ぶっちゃけ開き直ったぐらいギャルゲーらしいギャルゲー。
アカデミー賞とかで言えば作品賞や脚本賞からは華麗にスルーされ、
そのかわり美術賞とか撮影賞、視覚効果賞あたりにノミネートされる類の作品。
そんな感じのが好き、というか価値を感じる人には楽しめるかと
逆に見かけだけじゃん中身からっぽじゃん、という人にはおすすめできない
Quartett!のようなFFD、つまり多数の絵を組み合わせたコマ割りやカット割りがメインではなく
入魂の一枚絵を絵師自らのディレクション、コンテ、カメラワークにより執拗なまで徹底的に見せる。
差分の少なさを感じさせないほど豊かなヒロイン達の表情、バックの風景、陽光や雨、その美しいことったら
あと相変わらず目つきのヤバイ主人公ね(笑
そのクオリティの突き抜けっぷりとスタンスの徹底ぶりにある種のカッコ良さが伴っていることは
軟派な作品でありながらOPの男性ヴォーカルが何の違和感もなくハマっていることからも端的に伺えましょう。
うん、監督賞はアリかもしれない。エロゲってディレクターが注目される作品少ないし。
個人的にはシナリオも軽く粗めながら爽やかでビジュアルの足を引っ張るものではなかったと思いますよ。
外れと感じたヒロインは居なかったですしぃ。一番好きなのは葵。女友達属性的に。
ああ残らないさだから何。
花火のように鮮やかに咲いてパッと散るのがエンタテイメントの粋なのです。
なんてねー。