希望の光なんてなくったっていいじゃない。マカロニだもの
エスケープ・フロム・燃えゲー
燃えゲーってのは「燃え」という情緒的成分を抽出したものであり
(そういう意味で萌えゲーとか非オタ一般でも用いられる「感動」と同類)
それはそれで特化した表現でありニーズに応えるものとしても勿論アリなんですけど
「アクション」「ファンタジー」「SF」「ミステリ」「サスペンス」「ドラマ」
こういったジャンルとして純粋に見ると正直?というのが多い
例えばアクションならまず格好良いアクションシーンが印象に残るようでないといけない
オサレな決め台詞とか浪花節とかは本来二の次だろと
しかしこの作品はそういったドラマ的情緒性をわざわざ積極的に否定し
「マカロニウェスタン」というジャンルを強く意識してその作法をなぞっている
また間違いなく業界随一のアクションシーンを文章で表現する上手さ
2Dでのアクション表現のハンデを意識した上でどこまでやれるかを追求した視覚等演出
これらにより「燃えゲー」から脱却して
充分「アクション」と呼べる上々の娯楽作として仕上がっている
ウロブチ監督GJ
後味は予想に反して爽快ハリウッド
エロはアクションに比べると力の入れ方の差が激しいのはご愛嬌だが
格好良さと犯られっぷりのギャップで意外といける