下北とかオフブロードウェイ的演劇モノの雰囲気を持ち込みつつ萌えゲに仕立てました的な作品。良い地味ゲー
攻略順
妹様→ツンデレ→ゆとり→ダンサー→先輩
キャラは皆いいですねー。さすが萌えゲーのHOOK。
「ゆとり萌え」は新ジャンルになりますかね。男衆も○。
「吐く息は、白いのだろう」
という冒頭のテキストがいいですね。何か元があるのかもしれないけど。
演劇モノという地に足がついてるけれど夢見がちな
それでいてエロゲ的には新鮮な題材。
ワナビーとかモラトリアムとかそんな単語が頭をよぎるような
「何者か」になりたかったり、もうなってたりする人達が苦悩したり恋愛したりのお話。
フリーセックス・ドラッグ・感染症みたいなこの手の設定にありがちなのは
萌えゲーなのでカットしつつ、
「表現すること」というテーマに対しては製作者の想いや考え方がバシバシと感じられます。
よほど鬱憤でもたまっていたのでしょうかw。
やっぱり根底にある「俺がいいと思うものを皆に見せたいんだ!」っていう衝動とこだわりなんですよね。
媒体やジャンルがどうあれ、例えばエロゲであれば萌えだろうがエロだろうがそれ以外の何かであろうが
「お金を払ってでも見たい」って個人的に思うのは。そのへん凄く共感できました。
ただそういう意味では先輩のシナリオはアウト。
最も才能のある人が実は…っていうある意味すごくシビアなシナリオ。
主人公が泣くのもわかります。彼女にとって演劇ってなんなんだろっていう。
そういうのを描きたかったのであろうことは分かるんですが、ちょっと残念。
期待も大きかったので。
とはいえ萌えゲー、やや変態入ってる(夏めろ思い出したw)エロゲーとしてはまったく問題なし。
基本ハッピー。
強烈に印象に残るわけではありませんが、良い作品でした。
しかし今年は霞外籠逗留記といいプチ鏡花ブームでも来てるんですかねw
片方未プレイの方にはアプローチが全然違って面白いので合いそうならお勧めしておきます。