作り方次第では傑作にもなりえた鋭い着想だが…F&C風味の調理が全然合わない。
シナリオ5点(×2):着想はいいのに、何故にここまで退屈なのか。マップ移動でテンポも損なっている。
音楽7点(×2):良くも悪くもこのメーカーの味。雰囲気作りの巧さは第一級ですが、強烈な個性とは無縁。
画力8点:さすがに蓮見&福永ということで綺麗なのですが、立絵の姿勢がなんか変です…ポーズ固定も減点。
キャラ6点:まあ見栄えよくは出来てますが、どうも一本調子ですね。あと、今回のメガネッ娘は勘弁して…。
エロ5点:この画家さんの陵辱絵は貴重。でも残念ながらテキストがペラペラ、尺度短いし絵の使い回しも×
操作性6点:機能的にはまずまずではありますが、セーブの不自由やレスポンスの悪さなどが不快感に直結。
量感6点:キャラ3人はまだ許せるとしても、シナリオの薄さ、特急のエロなど、いいとこなし。作りは丁寧だが…。
世界観6点:アパートの雰囲気が中々いい。夏の白昼夢的な感じもよく出てるけど、ミステリアスな要素は全然駄目。
総計61点
(雑感):二重人格で純愛と陵辱を同梱するといったのものは殊更新しいものでもないし、まあ、要は蓮見&福永さんの絵でそれが見られるのが本作の逃げ道なのですが、それにしてももう少しシナリオには頑張って欲しかったですね。企画だけ考えると確かに面白そうなのですが、一体何が悪かったのでしょうか。萌えには繋がりにくいデリケートなテーマなだけに、こういうふうに半端に商業的につくってると…。