戦略SLGから拠点防衛SLGへ、面白くなったゲーム性と退化したシナリオとエロ
VenusBloodもついに5作目ですが独自の戦闘システムを引き継ぎながら
それをうまく防衛SLGに進化させたことは素晴らしいと思います
まだ拠点防衛SLGとしてはダンジョン構築のランダム性の多さが気になりますが
産卵生産強化システムも独自の方向で面白かったです
今までのシリーズで一番面白く時間泥棒でした
シナリオは良く言えば王道、悪くいえば平坦
さらに今回のロウルートはメインキャラがあくまで補佐役の主人公ではなくヒロインのルキナを中心に回ってる印象を受けました。
主人公のキルトのシナリオはカオスルートで追求することになりますので
どちらかといえばカオスルートのほうが物語が掘り下がってる気がします
今までロウルートでトゥルーをまとめていたDualtailさんらしからぬシナリオだったように思われます。
今までのVenusBloodはシナリオの中心部分の主人公の野望や復讐心、その順序による愛憎や葛藤
それを乗り越えての決意や行動または堕落がシナリオの魅力となっていた部分が大きいと思うので
今回の行動原理が弱い主人公ではいささかシナリオが弱くなっていたというのが感想です
CGは塗りを変えてきたのかやや癖のある今までのシリーズに比べて大分対象層が広がったように思えます
しかしながらシナリオ部分にCGを割いていたので完全にエロに皺寄せが行きました。
薄薄というわけでないし多少は使いましたが今までに比べると大幅にパワーダウンしてると言わざるを得ません
メインヒロイン数は10人で過去最多で
エロシーン数も過去最多ですが2、3割はCGとシチュの使い回しです
酷いキャラになると4割以上は差分で補っています
CGの枚数に比べてメインヒロインが多すぎないでしょうか？
さらに仕方のないことですが後半のキャラほどシーン数が少なく使い回しだらけです
サブではなくメインヒロインにする意味があったでしょうか？というキャラも多々見られました
ただし勇者のフローレシアには結構なこだわりが見受けられたのでフローレシアは使えました
シリーズ恒例の一貫した触手ですが、CGと塗りの変更の影響を受けたのかどうかわかりませんが
過去作の徹底した触手描写(クリ責め搾乳や絡みつき)が薄く、ただ体においてあるといった感じがします。
同時に出る種類も少なく、ただの棒触手だらけなのでどれも似たり寄ったりになっています
触手を使える根拠も淫魔であるから。というシナリオに全く触手が絡まない顛末です
もうVenusBloodを進化させるにあたって触手が邪魔になっているのでしょうか？
VenusBloodシリーズのゲーム性にリソースをかけた分
今までの魅力であった部分が弱まってしまったのは残念です
しかしゲーム全体で見ると高い水準を誇っていることは確かですし
過去作での不満点を改善していって進化したVenusBloodシリーズの魅力は変わりませんので
次回作を期待する気持ちは変わりません。