戯言あり。プレイヤーを煙にまくような話ではありますが、感動させます。ヒロイン達との日常のやりとりが、楽しくもせつないです。ベストヒロイン・・・里村 茜
戯言
本当にいまさらではありますが、本作品は名作です。
音楽、キャラ設定、笑い、シナリオ、どれも革新的であり、その後のエロゲー業界における一つの流れを築いたのは間違いありません。
その中でも賛否両論の「永遠の世界」について妄想的感想を一つ。
その世界の存在はともかく、この自分の存在が消える、忘れられていく、という演出はまさに「白眉」。
この「永遠の世界」は当然に「死」をイメージさせる。
だが死ではない。
よって再び戻って来れる、これは物語上極めて便利である。
死は絶対的ですが、存在、記憶の消滅は第三者を介することで相対的に成り得る。
これにより死の持つ悲劇性、物語への深み等の演出効果を獲得しながらも、最後は奇跡やら愛の力なんかで綺麗にまとめられる。
この「死」以外で悲劇、感動を創れるという設定を考えついたのは、革命的だと思う。
ちなみに有名どころでこれに対比されるのは、「加奈」や「Lien」なんかであり、追随したのは、「秋桜の空に」や「それは舞い散る桜のように」と言えると思います。