続ける事に意義がある、続けてくれてありがとうなシリーズ三作目。個人的には「魔法少女アイ」よりも好きなのですが、回を追うごとにゲテモノシチュが減っているのどこの陰謀か。後、新キャラのエンドが無いのもどうなのかな、と。でもやっぱり嗜好にぴったん股間カンなので回避不可。
『｢しょくしゅ」と入力すると「職種」ではなく「触手」に変換される会』、あるいは『前田俊夫を崇め奉る会』の皆様、こんばんは。
会員ナンバー００７号です。嘘です。
さて、とりあえず自分は触手好きというのをアピールした所で本作の感想を。
今回でシリーズ三作目の変身ヒロイン陵辱ゲームですが、基本軸は一作目から変わっていません。
とりあえずシステム周りからですが、まず毎度通り修正ファイル有り、起動ディスク必要なのはマイナスポイント。
ですが他のオートプレイや音声リプレイ、バックログ、スキップ等、現在のシステム基準から言えば及第点の作り込みで安心です。
ただ一点不満を言うならば、繰り返しプレイが煩わしい気がするので、戦闘スキップが欲しいところです。
次にシナリオ。
エロゲーの大前提から、「おかずゲーにシナリオの出来を問うのは野暮」とも言えるのですが、(実際過去二作は典型的ヤリゲーでした)今回は結構見所が有ると思います。
特に戦えなくなったスイートキッスとその復活、エンドでのスイートリップやココノとのくだり等がよさげです。
またこの作品のシナリオは感動とは別に、エロを盛上げるという点から見るならば、上質の出来にあるという気がします。
なにしろ本気で考えれば突っ込み所満載な設定なのですが、登場人物はそれを真面目に演じていて、引き込まれるのです。
何と言いますか、「プレイヤーを上手く騙してくれる」というか。
ちなみにこの点で全く逆なのは、「超昂天使エスカレイヤー」です。
この作品は下手にコメディ色を持たせているのですが、そのせいでどうにも悲壮感、悲哀感が欠けていて変身ヒロイン陵辱フリーク(私です)にとっては、微妙な出来になってしまった様に思います。
さて肝心要のエロです。項目毎に評価しますと、
絵：メチャクチャ上手いとか、綺麗とは言えないですが、クセは無く安定しています。
正義のヒロインには必須のコスチュームのデザインもエロ可愛く、Ｈシーンがほとんど着衣Ｈなのも好感触。
ただ表情とか汁描写、構図を重視する方にとってはちょっと不満が残るかも。
加えてヒロインは皆スレンダーなので、おっぱい星の方々(ある意味私です)には勧められません。
またごく個人的に、触手描写が回を追う毎に薄くなっているのが残念です。
「淫獣幻夢」とか「魔法少女アイ」フリーク(私です)には少し物足りないでしょう。
声：全体的に見れば上質だと思います。
個別に声優さんを観ると、一作目でこの業界で１、２を争う木葉楓さんと北都南さんを擁した時点、勝利を約束されたようなものだったと思います。
それ程までにこの御二人は上手いです。また新キャラのスイートパッション役の木村あやかさんの御名前は記憶に無いのですが、普通に上手いです。
注意しなければならないのは、ココノ役が日向由羅さんから茶谷やすらさんに替わった事です。
声変わりして少しロリ～な感じになりましたが、これはこれで乙。
シチュエーション：基本として「正義のヒロインが悪者に負けて陵辱」というラインは変わっていません。
今回は誰かを監禁、調教的なシチュは減り、露出系の恥辱プレイが増えました。
また前二作よりも一般向けを意識したのか、ゲテモノ的シチュも減りました。
うろつき童子世代としては一抹の寂しさと世間様の風が身に凍みます。
枕を涙で濡らしましょう。
後、陵辱物ではあるのですが、鬼畜やスカトロ、ＳＭ系は無いです。
言葉責めと媚薬粘液が主で、要するに「口では嫌がりながらも身体は感じてしまう」というベタでありながらも、やっぱり嬉し楽しな展開ばかりです。
その他・一言：一応続き物なので前二作はやっておいた方が良いかと思います。
今回はヒロインが増えた分、Ｈ数も分散されてしまいましたので、木葉楓さん、北都南さんファンなら一作目、お姫様属性なら二作目の方がお勧めです。
ちなみに今作のＨシーン割合はメインが
スイートリップ１９
スイートキッス８
スイートパッション２０
ココノ１０
ティアナ４
で残りのサブヒロイン達は無きに等しいです。
私的ＮＯ．１声優さんの北都南さん演じるところのスイートキッスが少ないのが不満ではあるのですが、１シーンあたりの尺は長めなので、並のおかずゲーよりも実際のボリュームはあると思います。
それではシリーズの終わりを予感しつつ、寂しく了。