戯言あり。18禁ゲームにおける音楽の常識を打ち破る。またシナリオの緩急や寒暖のバランスが絶妙で、涙あり、笑いありで感情移入しやすい物語。ベストヒロイン・・・美坂 栞
戯言
とにかく音楽のインパクトがもの凄く、エロゲー音楽への見方が180度変わりました。
タイトル画面でのもの悲しい旋律と雪の街と一本の大木、この演出だけでこれからどんな物語が始まるのか、期待させられ、そこに満を持してのOPソング、鳥肌が立ちました。
今にして思えば、何の予備知織もなくプレイできたのは幸運だったと言えます。
ヘタに音楽がいいとか、演出がいいとか聞いてしまうとやっぱり身がまえてしまって、ここまでの感動は味わえなかったかもしれません。
「I'veサウンド」を知ったのもこの作品が始めてで、今までのコンシューマーも含めたゲームサウンドとは次元が違うと言っても過言ではないと思いましたし、現在でもそう思います。
シナリオも奇跡の可否について意見が分かれるところではありますが、素直にこの作品の雰囲気に浸れれば十二分に許せるモノだと思いますし、クセのある絵も逆に現実感が良い意味で無く、作品の雰囲気を統一させていて「これはこれでオツ」なようにと感じました。