触手系でありながらもライトな雰囲気で、実用性がありながらもシナリオがきちんとしています。ゲームバランスも良く、個人的にはアリスソフト並のクオリティを感じました。エロ、シナリオ、ゲーム性のトータルバランスが秀逸な稀有な作品です。
えーと、まず始めに私は変身ヒロイン陵辱モノが好きです。
触手モノも好きです。
いきなりわけのわからないカミングアウトですが、人によっては触手は苦手、というか好きな人の方が少数派かもしれません。
ですが、好きな方ならまずこの作品を高評価するのではないでしょうか。
それほどまでに触手モノとしてはレベル高い逸品です。
自分の90点という評価も触手好きだからということを踏まえたものです。
普通の方ならそこまでの評価はしないでしょう。
前置きが長くなりましたが、この作品が他の似たジャンルの作品と一線を画すのは「バランス感」、そこに尽きると思います。
触手描写がある作品は普通おかずゲーのみで、シナリオはおまけだったり、ゲーム性が無かったりするのが常です。
またヒロインに魅力があるのも少ないです。
エロに特出したものは今までもあったのですが、シナリオが良く、笑いもあり、ヒロインが可愛く、ゲーム性もあるという作品に出会ったのは本作が初めてでした。まさにファーストでディープなインパクト。
それはとりもなおさず一つのゲーム、商品として完成してると言えます。
ちょっとべたほめし過ぎかもしれませんが、他の変身ヒロインもの&触手ものと比較するとどうしてもこうなってしまいます。
また、この作品は他のエロゲーと比べても格段に主人公が良いです。
姿形がぬいぐるみで名前がハタヤマ、人間になって人間の女の子とHするのが夢というバカな設定ですが、ちゃんと読ませるシナリオだし、結構熱血で、言動も好感が持てます。
エロも特徴的で、陵辱があるのはもちろんですが、触手なのにラブラブHがあるのは他に類を見ません。
ワオ、イッツ、ワンダーランド。
またゲーム性に関してですが、戦闘では意外と戦略が必要で、特にラスボスでは敵の攻撃パターンをメモしとかないと勝つのは難しいかもしれません。
おかずゲーとしてはこのゲーム性は面倒くさいかもしれませんが、総合的に考えればやりごたえがあって良いと感じました。
全体的なテイストはシナリオ、エロ、ゲーム性のバランスの良さから、アリスソフトの作品に近いものがあると思いましたが、同メーカーの作品で似たジャンルの「エスカレイヤー」よりも個人的には好きです。
思えばエスクードの「流星天使プリマヴェール」も声が無くとも良いゲームでした。
エスクードはこのジャンルに関しては私的に「サー」の称号を与えるのもやぶさかではないです。
わずかに難を言えば、起動にディスク必須なこと、ルシフェル役の声優さんはあまり上手くない気がすること、繰り返しプレイするのはちょっと辛いこと等が挙げられます。