これも一種の人生だろう
ガテン系のアルバイトを通してその後の妻である美咲と付き合うところから始まり結婚し子供も出来るところまであるという壮大なシナリオになっていまして、「ボクの彼女はガテン系」というタイトルの部分にばかり注目していたため期待以上でした。
人生とも呼べるシナリオです。
そして、「NTRとは何ぞや」そんな、質問に完璧に答えを返してくれるのがこの作品。
Hシーンをこんなに夢中で読んだ作品は初めてですよ。
抜き要素だけでなく、しっかり読ませるテキストになっているので普段Hシーンを飛ばす人でも十分に楽しめると思います。
特にノーマルEND(fin1)のラストのHシーンの構造は非常に面白い。
感動するくらいのNTRの連携プレイです。
ノーマルEND(fin1)では飽き足らず、TrueEND(fin2)に到達するまでもしっかりNTR要素があるのがこの作品の良いところ。
誰にもNTRない綺麗な終わり方、そんなものありません。
だからこそ深い(不快)と言えます。
そうした先にある最後のHシーン(fin2ラスト)はNTRを通過した夫婦の愛の完成系、まさにそう言えるでしょう。
「Hを断らなかったのは後からその事を知った主人公に興奮して貰いたかったから」とか「女には入れられているだけで幸せになれる男がいてそれが主人公だ、他の男じゃ駄目なんだ」とか、ここにいくまでに何度もNTRたこともあって深いセリフに思えました。
また、塩原という人物の思考が非常に面白く、主人公が段々と彼の思考に近づいていく過程は本当に良く出来てますね。
「くやしい、でも感じちゃう(ビクンビクン)」←主人公はまさにこれです。
その塩原の原因となった妻のナオも合わせて塩原夫婦が宇宙人発想で楽しませてもらいましたし、最終的に主人公夫婦もこの夫婦と同じような愛の形で収まり、やっぱりそうなるのかと最後には妙に納得してしまいました。
DL専売という普段パッケージしか買わない私には購入段階で既にハードルが高く、何度も何度も迷った先の購入でしたが購入してよかったです、本当。
とは言うものの、やはりパッケージ版が出てほしいですね。