【回顧録その6】もう10年、我が正妻の座を手放さない娘がこの作品におりまして、せっかくなのでその娘についてガッツリ語ってみたら、自分がド変態であることに気付いてしまいました(今更)。この長文感想を読んで「うわっキモッ!!!」と思った方、それが正しい反応です。でももし、うっかり共感してしまった方が居られたら、この世界の片隅に(←流行に乗ってみた表現)寄りそって、ひっそり酒でも酌み交わしましょう。
朝霧麻衣
《べっかんこうさんの絵の特長(あくまで私見)は、どことなく愛嬌と人懐っこさがあって親しみやすい顔立ち・表情と
細身にもかかわらず、抱きしめたら柔らかそうな、独特のフニッとした感じを醸し出している身体つきにこそあると思うのです。
細く、硬く、繊細な『少女』の未熟と、丸く、柔らかく、安心感のある『女』の成熟。
その両方を一個の体から感じ取ることができる、稀有なバランスを保った絵だからこそ
べっかん絵は(ハンコ絵ハンコ絵言われ続けながらも)10年以上支持され続けてきたのではないでしょうか。》
……というような事を、ワタクシ『千の刃濤、桃花染の皇姫』の発売前コメントに書いたのですが
このべっかん絵の到達点こそが、朝霧麻衣であると、ワタクシは思っているのです。
ちょっと前かがみになって下から覗き込んでくるような表情、その愛くるしさ
ほつれた髪と薄く染めた頬が、そこはかとない色気を醸し出している、彼女の一番オーソドックスな立ち絵
そしてカード占い中の彼女のCG
今のエロゲの基準で言えば明らかに物足りない大きさの胸元と、細い体に不釣り合いな太めの太ももが、ここまでの色香を香らせる。
『少女』としてはあまりにも艶っぽく
『女』としてはあまりにも未成熟
昨今の、成熟し切った『女』の体に幼顔を乗っけないと気が済まない萌えゲヒロインの姿とは一線を画すこの造形美。
さらにはその造形美に命を吹き込む、安玖深音さんの声。
その声からどちらの方向へ比重がズレても崩壊してしまうような、奇跡のバランス。
少女の声の中に、大人っぽい艶を含ませたその表現力。
少女でもあり、女でもある存在の繊細さを、見事に演じてくださっていて。
これこそが、ワタクシがエロゲ美『少女』に求める色。
10年近くエロゲをプレイしてきて、嫁も大分増えたのですが(7人)
未だに正妻の座を手放さない彼女。
この娘クラスのヒロインにまた出会うために、ワタクシはこれからも、エロゲをプレイし続けるのです。