尺が短く設定等も荒削りだが、良い雰囲気・キャラゲーに仕上がっていた。微妙なネタが数多く仕込まれているが、これは向き不向きがあるかも。
一部を除きシナリオ自体はあまり起伏が無く、あくまで雰囲気やキャラ同士の掛け合いを楽しむゲームです。
ベネツィアをパク…もといオマージュした町の洋菓子店でゆるゆるとヒロイン達と過ごすだけです。
絵や音楽の雰囲気がよく、個別(といっても短いですが)に入ってもほぼ全キャラが絡んでくるのでなかなか楽しめました。
主人公がヘタレマザコン草食系なのに何故かモテモテですが、かなり不幸な身の上なのでまぁ仕方ないか許容できる
レベルでしょう。
大方のヒロインのシナリオは平坦で、あまり大きな事件も無く、起こったとしても茶番劇の元に解決してエンディングを迎えます。
ただ、麻里だけはちょっと異色です。彼女のシナリオ見るだけでも買った価値がありました。
彼女はグラフィックやOHPを見る限りは典型的なお嬢様系・妹系幼馴染なんですが、実際は暴虐系。登場人物をいじり倒し、時には鉄拳を振るい(女にだって容赦なしだゾ)、カーストの頂点に君臨しています。ところがシナリオはかなり想定外の展開、というか超展開を見せます。実はかなり可哀想な身の上の子なので、一番最後にプレイするのを推奨。主人公の父親はマジでゲス野郎。
シナリオや設定が荒削り(一部絵もですが)でしたが、次作はより完成度の高い作品を作るよう期待です。
ソフ倫対策で年齢関係が良くわからないのがこの作品(全員18歳以上ってことになってますがね)。
恐らく、ゲーム本編時点では
エレーヌ:25歳前後?(主人公より年上。エレーヌよりイザベルが4歳上で、ニュアンス的に30歳付近なので)
主人公 :23歳(麻里の2歳上、専門学校生時代につぐみの家庭教師)
麻里 :21歳(3年前はまだ学園生)
姉ちゃん:21際?(麻里とタメ口なので推定)
未果 :20歳(妹で、学園は卒業しているようなので。ニュアンス的に特に保護者の同意なく結婚できる20歳か)
つぐみ :17歳(学園2年生)
乃梨子 :17歳(学園2年生)
蓮 :10歳前後?
といった感じですかね。