社「ぬおおおぉぉベルベットオオォォ!! 美味しくなぁれ萌え萌えキュン!って言ってくれベルベット!!」 ベルベット「は?」 社「コホンッ。命令だ、ベルベット君。言ってくれたまえ」 ベルベット「くっ……命令なら、仕方がない……」 社「いよっしゃあああ」 ベルベット「…………」
いやぁ面白かった。随分ガッツいてプレイしていたけれど、気づいたら随分刻が流れていたぜ……
プレイ開始が1月半ばなので約2か月くらい?かかったのかな。プレイ中、作中の月日と重なってちょっと得した気分も味わえましたぜ。
シリーズでは一番、重い、グロい、長い!
クズのお二人を初見で見た時少し驚きましたね。結構攻めてるじゃんと。
本作は原画、グラフィック、シナリオ、背景、音楽、声優の方々の演技、どれを取っても高水準で非常に良くできた作品だったなという印象。
どの√も満足度が高く、それぞれ良さがあり、中だるみも感じること無く読み進めることができました。
あと会話が面白い。テンポ良いのでどんどん読める。これはきまテンやななリンにも通じるところがありますね。
アンネとダーリンの何気ない日常会話永遠と読める自身ありますね。
今作でも「カレーじゃん」のくだりや、「おい社、この女クズだぞ」のくだり結構好きでしたね。
シリーズのプレイ順は
きまテン
↓
ななリン
↓
あけいろ
今作攻略順は
ベルベットBAD
↓
るり様るか様
↓
美里姉さん
↓
所長
↓
ベルベット
↓
佳奈BAD
↓
佳奈
↓
原田先輩&朱子
我ながら良い順番でプレイできた気がする。ロックされていた最終√以外、フローチャートに頼ることなく、自己完遂できたのも満足度が高い。
殻ノ少女や螺旋回廊2とかに比べると良心的な難易度っすね!
選択肢も巧いなぁと勝手に思いましたね。これ正解じゃねと思って選んだ結果、綺麗にBADに行ったり、外れっぽい反応のタルタルソースを選ぶことで開ける道筋があったり……物語の誘導の仕方が巧いなってなりましたね。私が巧く踊らされただけの可能性もありますが。とはいえ結果的に良い感じの順でプレイできたので、満足です。
各√感想
・るり様るか様
「かーごめ。かーごめー」
「神か」「神がいる」
「じーく・ぴざ」「おーる・はいる・ぴざ」
作中でも言われていたように癒し枠のお二方。
エピローグの主人公看取りシーンが素晴らしい。泣いてくださるのもグっとくる。
あと√終盤で修司が二人にビビりまくっている姿が微笑ましい。がおがお。
この√では主人公が一族を繁栄させてますが、社の奥さんになったのは美里姉さんなのだろうなと予想(願望)
るり様るか様を交えた4人暮らしの過程的にも社と姉さんがくっつくのが自然な流れかなーと。
・美里姉さん
姉さん……良い人だった……
おそらくデザインがもっと好みだったなら、自分に変な刺さり方してそうだったなという気もしてる。
√途中、”社には”幸せになってほしい と一方通行な思いだっただけに、
EPでの「”一緒に”幸せになろうね」の台詞がグッときましたね。
・所長
かなりテンション上がった√。
√の中でも1、2位を争うくらい好き。
山場が一番面白かったのは間違いなくこの√。
裏返った社、所長の変化、「名乗れ」の流れが凄く良い。所長に頭を下げる姉さんの健気さが良い。ここで流れる「緋色の空(MusicBox)」が印象的。項垂れる社と見下ろす所長のスチルも良い感じ。
その後の伊予様と小さい所長の会話シーンが良かった。ここの会話掘り下げるだけで1本ゲーム作れるんじゃないですかねぇ?
初代と伊予様の出会い。鬼の錬成と京を追われる流れとかとか。
所長√が所長が美里姉さんを良く思ってるのが良くわかる√だった。
EP後のその後の話を一番読みたいと思ったのもこの√。
完全体社のバトルシーンとか、今後どんな能力を身に付けるか等いろいろ面白そう。
ところで、
解放状態の葵 vs 真祖ベルベット vs 完全体社
で戦うと誰が一番強いのだろう?
能力がバトル特化ではない葵が不利かなぁ。あとは社の成長具合でも変わってきそう。
・ベルベット
BADでは
「きみと一緒に生きたかった」
「私は、あなたを看取りたくなかった」
「そんなこと言われたら、もう、なにも言えない……」
のやり取りが好き。
メイン√では
ずっと死を求めていたベルベットが
「私は……この人と生きる」
と言い切ったシーンが凄く良かった。感動した。
たぶんベルベット√が一番好きかもしれない。
人の血を飲めば~
本来の力を出せば朱子にも~
主がと一緒に最期を迎える鬼達が羨ましい
等の情報から展開は予想できていた部分もあり、その通りになったのがまた気持ちよかったりした√だった。
髪の長いベルベット可愛いですねぇ。
ベルベットとのHシーンはシナリオの誘導の仕方や雰囲気作りが凄く巧かった印象。
いやね、まさか「胸も小さい」「陰毛も生えてない」ヒロインで抜けるとは思わなかったですよ。ええ、この私がだよ?自分でもビックリでしたよ。しかも一度ならず二度までも。
Hシーンのシナリオ周りも大事なんだなと痛感しましたね。原画や塗りが上手いのも理由にあると思いましたが。
あとベルベット√といえばなんといっても、
御当主!
御当主がカッコイイ!初登場シーンめちゃくちゃテンション上がった。強い!めっちゃ成長しててビビる。
あとこの√は結構、花子さんが重要ポジションでしたね。選択肢もそうでしたし、良い活躍ぶり。
朱子へのもう一歩を繋げる花子さんかっこいい。
あと赤坂さんも花子さんを強く連想させますし。
・佳奈
はい、本作一番エロい女の√です。
初Hシーン一番テンション上がったのもこの√です。
可愛いしデカい。裸立ち絵えっろ。
佳奈は久住先生と話してるときが一番活き活きしてていいですね!
原田先輩との口論のシーン好き。
思えば本作序盤からのボスとして立ちはだかっていた朱子&望であるが本編開始時点で既に詰んでいたんだなと思うとなかなかに不敏である。所長が強すぎる。
あとは所長が自身の思惑を通したいがために出来る隙にどれだけ暴れられるかと言った具合だろうか。
本編内で原田先輩が悟っていた通り既に「成仏する」「始末される」の二択しかなく、佳奈BADの後も始末されて終わりだろうなーと。
佳奈BADでいじめっ子3人組を好き勝手するシーンは割と好き。
思えば、あそこで原田先輩が佳奈のことを「嫌い」と言ったのも朱子の影響も有ったのかなぁと。
あとこの√で御当主の心が少しずつ前に進めていることが語られいたのも良き。琴莉成仏ENDの世界線だと予想されるので。
・原田先輩&朱子
色々とすっきりする√。
朱子さん……綺麗だ……
クリア画面のテーブルに置かれた手帳に感動。粋なことをする……
クリア後、フローチャート内にも朱子がいなくなってたのも粋ですね。彼女は「成仏した」と。
世界観もやっぱり面白いですね。
・現実世界
生者 自在ではない
霊 自在
・異界
生者 気持ち次第で自在
霊 自在ではない
という対比が面白い。
このシリーズは本当に世界観や設定が良く練られている。考えられている。「エロは邪を退ける」もそう。
面白い。
また、今作いじめっ子3人組やクズのお二人もたいな露悪的なキャラが強調されていたあたり、こういう露悪的な題材を扱うの得意なのかな?と思ったり。(奥東柚希に口喧嘩で勝てる気がしない。3人の口車巧くね?)
クリミナルボーダーやってみたいかも。
あと、社と修司のような野郎同士の会話が面白かったので、ダブル主人公物らしい?ツヴァイトリガーも気になる。
最後に。
絶賛開発中の「きまぐれテンプテーション2 ゆうやみ廻奇譚」
非常に楽しみですねぇ。アンネとダーリンの物語になるのか、所長や加賀見家も巻き込んだ、シリーズキャラ総出演のお祭り作品になるのか。
もしそうなら、原画は、きみしま青先生とすめらぎ琥珀先生とのダブル原画になるのかなと妄想してみたり。
フルプライスなのかロープライスなのか、今後の情報発表が待ち遠しいですね