主観的な最大瞬間風速はなかなか
田舎モノということでテンション上がりつつも、過去作から考えて穏当で前向きな結論になるんだろうなぁ、という諦念があった。予想通り、「山には山のやり方がある、これからもそれを大事にしながら進んでいく」というところに落ち着きそうになり、渋い顔で読み進めていたら、ニッコリ笑顔になってしまった。経済学部に進むはずだった主人公が山に残る決意を伝えようとしたら、彼女は山から出て都会の大学の経済学部に進むとな。この女、無自覚なファムファタルの才能があるよ。不躾ながら勃起してしまいました。この作者の作品はヒロインに対する眼差しが徹底的に去勢されていると感じるが、それにもかかわらずだ。ということで興奮したのと、この絵柄このキャラデザで出される黒髪ヒロインに目がないのとで、点数は甘いと思う。出来は日陰の日葵のほうがいいんじゃないかな。