「掟」「問題」「協力者」「恋愛中毒」・・・・なんて読むか分かります?
答えは「ルール」「かげ」「ユダ」「ジャンキー」。
えぇ、これだけで分かるかと存じ上げますが、『ルビ』の数が半端無いです。本作は。
一つの漢字で沢山の『ルビ』が出てきます。
嵐の如き『ルビ』。ルビルビルビルビルビルビルビルビルビ・・・・ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー
すいません。最後意味ありません。なんかルビルビ言ってたら、勝手にモニター前で口ずさんでいました。
ごめんなさい。マジ調子に乗りました。
ちなみに、一番好きなルビは「絶頂」と書いてエクスタシーと読む。おぅおぅ。この響き興奮しちゃいますよね。
・・・・聞いてませんよね。勝手に盛ってろ僕。って事で本作の感想をば。
多分ですが、かなり好き嫌いが激しい作品なのかなと思います。
ライターさん、かなり酔ってます。酔っ払ってます。ベロベロです。
冷静に読んでいると、ちょっとヒいてしまう様な言い回しも多数登場します。
必殺技とかにルビ振ってますし、通常の会話でも結構クールな言葉がありますし。
それに登場人物たちの自分語り。有り得ないほど、自分に酔ってます。
こういうの、僕は好き。大好きだといっても過言じゃないです。
なんと言いますか、情熱っていうんですかね。それを物凄く感じられるのですよ。
こういう物語にしたい、こういう登場人物にしたい、こういう世界観にしたいってのが非常に伝わります。(僕の錯覚なんでしょうけど)
あぁ、コレを書いているのは商品ってだけでなく、好きだから書いてるのかな?って思える作品だと感じました。
読んでて、ライターさんがノッてるなって感じられる作品が僕は大好きです。
えっと、物語の方は、綺麗に完結してると思います。
伏線を散りばめて、ルート毎に回収しつつ、ラストで全体の謎が分かる。
読者を最後まで飽きさせない、っと言いますか、グイグイと惹き込まれる非常に上手い作りだなと。
吸血鬼とは何ぞや?何処から来て、何処に向かうのか。何のために産まれたの?
みたいなものをライターさんなりの答えを出してくれた様な気がします。
いやはや、ここまでの完成度が高いと思ってもいなかったっす。
クリアした順はシェリル→アンヌ→ニナ→アリヤ→グランドでした。
シェリルとアンヌを終えた時は、色々足りない部分が多く、予算足りなかった?って邪推してしまう感じでした。
必要な戦闘シーンが省かれてるとか、説明が雑とか、まぁ色々です。
あー これは65点位の作品かなと思っていたのですが、
その後にプレイした、ニナ→アリヤ→グランドでその評価が一変。
後半につれて、熱量が有り得ないほど増して行きます。
特にグランドなんて、目が離せないし、クリックする手が止まらない状態でした。
熱いなんてもんじゃない。僕の心が震えるほど没頭してしまいました。
グランド終了後、30分位放心してしまったっす。燃え尽きたです、はい。
ただ、場面転換が多いし、シーン毎の切り替えが雑すぎて頭があるぇぇ~??ってなる部分も。
例えば、
ある人が仲間になって一緒に生活しよう!って所でシーンが終わると、次のシーンでは既に共同生活を送って一週間経っていたりします。
また、
く!仲間がピンチ!助けに行かねば!って所に敵登場。「フハハハ!通さん!」「邪魔だ!」って所でシーンが終わると、
なんやかんやあって既に何日か経った後のシーンみたいな感じが多いです。
要するに、ブツ切り感が半端無いなって感じでした。もう少し丁寧に書いて欲しかったっす。
バトル面に関しては、兎に角多いです。戦闘が。これでもかこれでもかって位戦闘シーンです。
基本的に敵の方が強いのですが、主人公の経験と閃きによってその敵を打倒します。よい展開です。燃えますね。
が、演出面が弱すぎる、テンポが悪い、文章の見せ方が荒いと感じました。
この演出面。特にCGが少なすぎる様に感じました。
基本、立ち絵ばっかりで、一枚絵がほぼ出てこない。なんかちょっと寂しかったっすね。
僕は妄想パワーが足りなかったので、若干ん?ってなる場面もありましたが、概ね楽しめました。
何故なら、キャラクター達のやり取り(舌戦)が最高に燃えるからです。
己の譲れない想いだとかのぶつかり合い。くぅ~~~ 激しく燃える。
また、このゲーム。吹き出しを使ってます。コレについてはちょっと納得出来ん。
折角吹き出しと言う手段を用いているのに、僕が好きな演出がなされなかった。。。。
本当に個人的な意見なのですが、敵(味方)の台詞と主人公の台詞が重なり合うっていう演出が僕は大好きなんです。
例えば、
「いざ尋常に勝負」って台詞があったら、
敵「いざ」
主「尋常に」
敵・主『勝負!』
みたいな。
この敵・主の台詞に僕は激しく燃える訳ですが、
・・・・・・なんで吹き出し2個使っちゃうんだーーー
「勝負!」「勝負!」じゃなくね?
そこは一つだろう!!!!
こう、敵とのあの一種独特の連帯感(?)みたいなものに激しく燃えるんでしょうが!!
って感じちゃいましたね。
エロ
直接的なモノは弱いですが、そこまで持っていくまでがエロいな~っと。
なんと言いますか。淫靡って言うんですかね。
赤紫色の霧みたいなのが漂ってる感じっていうんですかね。
色々と妄想を駆り立てるような表現があったので、個人的には有りです。
あー 後、人間は観たいものを観るって言葉を、ある意味実感しましたね。
ヒロインの中にニナという女性がおりますが、
エロシーンが始まると僕の脳みそは勝手に「ニナ」という表記を「ナニ」に変換する模様。
最初、「え?ナニ?ナニですか?」って驚き、興奮してました。
まぁ、よくよく文章見返すと「ニナ」ってなっているんですけどね。
うん。最早、眼科通り越して、脳外科行けレベルですね。
・・・・・生まれてきてごめんなさい。
総括としましては、好き嫌いが激しく分かれると思いますけど、好きな人は多分嵌るんじゃないかなと。
物語も本当に綺麗に終わってますし。燃える演出も多々ありますし。
特に登場人物たちのカッコ良さが尋常ではないですしね。
かなり、視点変更するのですが、そのお陰でキャラクター達全員が主役に近い様に思えました。
うん。僕は本作をプレイ出来て幸せだなと。
この作品を作ってくれて、本当にありがとうございました。