主人公の存在感をもうひとつ示して欲しい
歴史の教科書としては満天。創作者の解釈も混ぜられており、読み応え十分である。
二次創作として見る場合、事実と異なる点が歴史としてある事実にどう影響されるのかが気になるところである。
この作品の場合、主人公とその妹なのだが、忠臣蔵と違ってあまり主人公の存在が特異点としてなしてなかったなーというのが。
製作者の中に熱心な壬生狼ファンがいてあまり崩したくなかったんじゃないかなーと。
それでもラストの「ロシアを倒しに行く」エンドはめちゃくちゃ熱かった。そこに芹沢鴨もいてほしかったが・・・。
総じて、読み物としては抜群に面白く、歴史に忠実な点も評価できる。
そこにアレンジをどこまで混ぜるのを許せるかは。読み手の問題かな。
相変わらず戦闘や暗殺などの緊迫感は凄まじくそこだけでもライターの腕を感じられる。