及第点だが、魂の作品には至らない。
普通に許せる範囲内での不満はあるが、面白かったといっていいと思う。
しかしこの作品は、執事、という職業にいささかこだわりすぎたのではないか、と感じた。主に仕えるのが役目とはいえ、やりすぎたせいで、ちょっとストーリー展開がつまらなくなっていた気がする。
他の不満は、せっかくミスティック・ワンが八人という設定なのだから、全員登場させた欲しかったな。そして、復活した不死の王と対決、みたいなこともやって欲しかった。まあ、そこまでやらなくてもいいが、ミスティック・ワンが人間とドラゴニュートの二種類しか登場しないし、ミスティック・ワン同士の対決をもっとたくさんにしてほしかった。
主人公は、あまりにも執事すぎてつまらないキャラに感じた。ヴァレリアや雪がいなければ退屈なゲームになっていただろう。
一番の不満は、戦闘シーンがつまらないことだ。戦いにメリハリが無い。聞き飽きた音楽を聴いているようなつまらなさが感じられる。
まあ、「あやかしびと」ほどの作品を期待しなければ、じゅうぶん楽しめるとは思う。