ただ女を犯し尽くすだけでなく、奴隷にすることで時には戦力として利用することもできる。相変わらずユーザーの求めているモノがわかっているなと、深く頷いてしまう作品だった。
過去作「鉄と裸」の外伝という事で、またかという気持ちも多少はあったものの、好きな作品なので正直楽しみにしていた。また生意気な女剣士どもを倒し犯し尽くせるのかと思うと、どうしようもなく気持ちが昂っていた。
実際にプレイしてみた感想としては、外伝というよりははっきりと別の作品だと言い切ってもよかったかなと。登場キャラクターが全然違うので、あくまでコンセプトが鉄と裸と同じだったということだろう。また、鉄と裸にいたエルフがいない点も特徴的かと。個人的に残念ではあるが。
で、本作のヒロインもとい奴隷たちはどうだったかというと…流石はつるみく、実に私好みのヒロインを揃えてきてくれた。毎度のことながら奴隷にしていく順番にもこだわりが感じられて、弱い女から段々とハードルを上げていくのが読んでいて面白かったなと思う。はじめに襲われた村なんかは可哀想で仕方ないが、印象付けとしては最高だった。
奴隷の中でお気に入りだったのはヒルダで、まず初対面の時点でも好印象だったのだが、どれに成り果てることで更に株を上げてきた。初体験の際は今までとのギャップが凄まじく、このまま壊れてしまったらどうしようかと、不安を抱きながら読み進めていたのだが…私の見込んだ通りの奴隷だった。
叛逆の機会を伺うのではなく、自ら奴隷として生きる道を選んだヒルダ。「奴隷になっても自分の美しさは変わらない」、「むしろ女としての魅力は増した」とまで言ってのける彼女を見て虜になってしまった。加えて騎士なので戦闘力も高く、戦いでも大活躍。本当に奴隷にしておくのは勿体ないとすら感じてしまう。
自身もそう思ったのか、エピローグにて妊娠した身体で戦いに挑みに行こうとするのが作中で一番笑ったシーンだった。あの主人公達が引き止めているのが本当に面白い。
また、面白いといえばエーヴェの貧乳ネタなんかもツボだった。ドがつく程に貧乳な彼女にわざとパイズリをお願いし、「温めた鉄板」と例える主人公の下衆さには笑うしかなかった。その後も彼女に対する乳差別は続くが、時にはそれが場を和ませることもあったり。ない女ではあるが、必要な女ではあったと思う。
肝心のシーンに関しては少ないというのが率直な感想で、数自体もそうだが種類もそんなになかったのが残念かなと。ユーリアなんかはその生意気さ故にシーンに期待していたのだが...。次回作では頑張ってもらいたい。
端的に言ってしまえばいつものつるみく作品だが、いつもとは違う少しユニークなキャラクターもいたりしたので、気持ち的にはかなり楽しめた。早く次の略奪をさせてほしいものだ。