良くも悪くもブランドらしさが出ている作品だった。意外性や、特別心惹かれたシーンはなかったが悪堕ちに関してはそこそこ良かったかなと思う。
「気高く美しい姫騎士姉妹がオークに心身ともに穢される」、なんて甘美な響きなのだろう。姫騎士とオークというテンプレにもほどがある組み合わせではあるが、テンプレだからいい。キャラクターデザインもかなり好みだったので自然とこの作品を手に取っていた。こちらを睨み付けてるパッケージ絵を用意するのはずるい。
読み始めて数秒程度でえっちなシーンに突入し始めたので笑ってしまった。なるほど、ユーザーが何を求めているかをよく理解している。残念ながら興奮には至らなかったものの、気分としては悪くなかった。
話の進め方としては、分岐の選択肢にて間違った方を選ぶと即陵辱+BADに派生するという優しい作りになっている。これは同ブランド過去作でもお馴染みのシステムであり、ストレスフリーでとっても良い。
ただ、陵辱シーンに突入するのは良いのだが、そのどれもが即落ちなので本格的な陵辱を期待している方には物足りない。私自身、じっくりねっとりやってほしいタイプなので残念だったなぁと。まあこれはブランドの色みたいなものなので仕方ないし受け入れるべきなのだろうが。
では、全てのシーンが微妙だったかというとそうではなくて、良いシーンも勿論存在した。それは「悪堕ち」。作品紹介にもあった通り「ZION恒例」なのだが、中でも今回のは結構良かったのではないかなと。
姫騎士時代に無理矢理ねじ込んできた相手に対し、今度はそいつの首を締めながら死ぬまで搾り取る。しかもきちんと殺してくれる。そこが凄く気持ちが良かった。ディアナは姫騎士時代も大変魅力的な雌だったが、悪魔になってからの方が好きだったりする。だから欲を言えばもっと民草を弄んでほしかったが。この作品だけではなく、多くの作品に言える事ではあるが、悪堕ちは話的にはBADなのでえっちシーンが少ない。本当に残念だ…。
ディアナは好みだったけれど、他の即落ち淫乱二人はハッキリ言って要らなかったかなぁと。反応が淡白且つ似通っているのはいけない。親子らしいと言えば親子らしいが...。
ボリュームはそんなにないし、とびきり好みなシーンもなかったが、ある程度の満足感は得られたのでこんなところかなと。次の作品も良質な悪堕ちを期待している。