期待していたほどの出来ではなかったが、それなりに好きな部分もあったのでホッと一息。ねねちゃん√追加パッチ待ってます。
弟大好きなお姉ちゃんによる淫靡なる猛攻撃、あんなの身を委ねる他ないよなぁと思ってしまうくらい破壊力があった。そして当然それはHシーンに入っても同じことで、行為の流れによって変わっていく声色がとても色っぽい。やっぱり花澤さくらさんの声は魔的だ。シーンについても数も質も良くて、低価格でありながらなかなか充実していたのではないかなと。
まあシーンは良かったがお話はというと、マイナスが多いというわけでもないが、プラスも少なかったかなと思う。ただ、あんな主人公大好きヒロインを用意した上で、勢いで付き合うことにしなかったのは嬉しい。そしてそれはヒロインとしても同じ気持ちだっただろう。
主人公がアリスに対してお礼や気遣いをすると、アリスはいつも泣くほど嬉しがる。ああ、この人は本当に弟くんのことが好きで好きでたまらないんだなぁと、その光景を見る度に頬をゆるんだものだ。
そんな彼女だからこそ、ああして覚悟を見せてくれた主人公の姿は何よりも輝きを放っていたはずだ、もう抱き付かずにはいられない、彼女の行動からは彼女の気持ちの全てが伝わってきた。心の底から祝福してあげたい。
また、彼女達をくっつけるために度々アドバイスをくれたねねちゃんの存在も忘れてはならない。というか初見でその容姿の美しさからすぐに惚れてしまった。だからこそ彼女の出番をもう少し欲しかったが、まあ仕方ない。あくまでメインはアネであるアリスなのだから。ただ、アフターでは出番も多く、愛らしいSD絵と共にお茶目な一面をたくさん見せてくれたので満足と言えば満足なのかもしれない。
アフターは最初こそ、シーン回収するくらいだろうと思いながら読んでいたのだが、意外とボリュームがあって、イベントを挟んできたり、日常のシーンも多いのでこれは思わぬ収穫だったなと、軽く驚いてしまった。締め方も本編の繰り返しではあるものの、「変わらない」という意味では説得力を与えていたので良かった。
まあ、お話は面白いわけでも感動するものでもないので、退屈な時間があったのも事実だ。しかしその中で少しでも好きな部分を拾えただけでも嬉しい。前作、前々作ほどの良さはなかったが、Campusさんにはこれからも頑張ってほしい。