桜の、初雪に対する想いの強さを目の当たりにしたとき、涙腺が崩壊した。得点は『本作に対する私の満足度』を評価したものであって、『本作の完成度』を評価したものではありません。
●シナリオ:秀 ●キャラ:優 ●原画・演出:優 ●音楽:優 ●システム:良 ●エロ:可
本作は紛れもなく『はつゆきさくら』である。以下、項目別の感想。
<シナリオ>
ヒロインごとの扱いの差が激しいことは既に多くの方たちが述べられたことであろう。しかし、私としてはこれに関しては何の問題も感じません。『はつゆきさくら』なのであるから、桜を想う気持ちが初雪にあればそれでいい、と思いました。
<キャラクター>
ずいぶんとモブキャラに悪役が多いなー、という印象。メインキャラに悪役を組み込まない以上、仕方のない処置だったとも言えますが。メインヒロインを私の好きな順に並べると、桜>>>希=夜>シロクマ>綾といった感じ。但し、浪人も大好きです。
<グラフィック>
全体的に好印象。しかしComing×Humming!!の頃からするとずいぶんと上達したなー、と感心させられました。
<音楽>
最後まで「ダバダー」の曲の意味はよくわかりませんでしたが、全体的に高い水準でまとまっています。1つ気になったことと言えば、オーラスエンドのエンディングテーマソングにmonetさんを起用していたことでしょうか。確かmonetさんは四季シリーズ第1作であるComing×Humming!!のOPテーマソングを担当していたと記憶しています。monetさんで幕を開け、monetさんで幕を閉じる、というのを狙ってやったのならばさすがと言いたいですね
。
<総評>
ヒロインの個別シナリオプレイ中は100点を付けるつもりはありませんでしたが、GRADUATIONシナリオに完全にやられてしまいました。それだけに新島夕氏の退社は残念と言わざるをえないですね。
色々とつらつらと書きましたが、本作の内容はやはりこのセリフに全て帰結していると思います。
『初雪から桜まで。卒業おめでとう』