BADENDが好き ロープラの中では頭一つ抜けている
パッケージからは似合わない多少シリアスさもある作品で、思わぬ拾い物だった。
Hシーンはすごくエロいし、同棲生活もなかなか甘く、ついでに主人公がツンデレとしてかなりレベルが高いので、短いプレイ時間ながら十分満足できた。
システム面はさすがにロープラだが、差分の数、演出、BGMなどはFrillが今まで培ってきたものが存分に活かされていて、かなりレベルが高い。ので基本的なところで文句を付ける部分はまったくない。
メインシナリオ、というかおそらくグッドエンドのシナリオがご都合主義で、それと対象的にもう片方のエンドが現実の重さを伴った描写がされているので、そちらがかなり好きだった。というか、「神待ち」という限りなく黒に近いことをしていることに対する現実的なツケが描写されているのが、パッケージとしてその事象を売っていることに対して何となくケジメをつけている気がして個人的に好きだ。単純に逃避行ものに弱いオタクだというのもある。俺は二人が行き先の知れない電車に肩を寄せ合って乗っている情景に弱い。
「生い立ちから人との関わりというものがわからなくて、哀しさを慰めるために今まで行きずりの女を抱いてきた主人公が、一人の女子高生と出会って「ごちそうさん」って言ってるの王道だけど萌える。お前がヒロインだ。」
「 一人を取って、それ以外のすべてを捨てるか。一人をあきらめて、それ以外のすべてを手にするか。このゲームものすご～く軽いWA２な気がしてきた 」 つぶやきより
なんかそんな感じで全体として粗が少なく、シナリオが良くて、ついでに抜ける。そんな良ゲーなので、色んな人に遊んでほしい作品。こういう作風でまた作って欲しいなと思うくらいには満足度の高い数時間だった。
白矢たつきこれからもちょいちょいこういうゲーム書いてくれ～～～～～