作りこまれた各種設定に、先を読ませない展開の連続で、読んでいてとても楽しかった
こんな所が特に好き
・ヒロインは勿論のこと男キャラまでしっかり魅力的で、蛇足と思わせない良い塩梅の掘り下げや見せ場があること
・その気がなくても勝手に先の展開が読めてしまう作品ばかりが世に溢れる中、ちっとも先を読ませない展開ばかりが続くこと
・ある程度主要なキャラにも犠牲者が出ること。いや別に死んでほしい訳じゃないんだけど、最前線で戦ってるのにひたすら優しい世界では興醒めというか、ナンダカナーだし…これも良い塩梅
・例えば主人公の武器が銃である以上ある程度で頭打ちだよな…と思っていたらしっかりそこに言及してくれたりと、読者の「でも…」に対する回答が用意されていること
・Hシーンが本編中ではなくサイドストーリーとして隔離されており、見るタイミングをプレイヤーが選べること。この手の作品で中盤Hシーンが連続すると正直「後にしてくれよ…」ってなるし、良い判断
ぱっと思いついたのはこんな感じ
ただ、これだけ戦闘に重きを置いた作品なら、戦闘CGは本人のみが描かれたものを一生使い回すのではなく各戦闘に合った物を用意して欲しかった。戦闘シーンが単調に感じてしまう要因の半分くらいこれだと思う。
費用も手間もかかるし仕方ないんだろうけどさ
個人的に頭お花畑ヒロインは虫唾が走る程大っっっ嫌いなのでアリアンナは正直かなりアウト判定だったが、
作中でも割とそういう感じの扱いをされていた為、黙れよこいつとは思いつつもギリ耐えられた。
まぁこういうストッパー役がいないと必然的にダークな展開に寄ってしまうし、健全な(?)バトル物のセンターちゃんがお花畑になりがちなのは仕方ないのもわかるんだけど…
でも結局最後は「あーあ、やっぱこういう感じかー……↓」って感じだったので改めて大嫌いです
それにラストバトル自体も、なんかなぁ…らしいっちゃらしい展開だけど正直くどいばっかりで蛇足感あったよね、蛇だけに。
それと「落ちこぼれクラスが世界を救う青春学園ファンタジー」は嘘じゃん
一部キャラが一生擦ってただけで、実態としては最初から落ちこぼれ要素なんて全然なかっ…マークスくらいだし
練り込まれた設定やキャラの魅せ方や話の運びの秀逸さ等、良いライターさんと廻り合えた
同ライターの他作品にも手を付けてみたくなった