力作なのは認める。だが、ごった煮と見るか書き分けと見るかで評価が異なる。それ故に、普通の意味とは違う意味で攻略順が重要になるかもしれない。つまり、慣れているプレーヤーほど「飽き」を考慮しなくてはいけないということ。インパクトが分散してしまうこと。以下、ネタバレなし。
この作品ほど、飽きとダレが問題になる作品はないかもしれない。
一言感想に書いたように、燃え、萌え、ギャグ、シリアスのごった煮と見た場合、明らかに飽きが生じる。
単純なコメディ的な面白さで言えば、
美岬>>わたちゃん>>奈々瀬
つまり、この順でやると、当初は面白かった(下)ネタにも次第に慣れてきてしまう。
ただ、どのヒロインが好きかは好みに依るので、それが問題を更に難しくしている。
ルートによって、登場人物の過去の暴露も分散されている。
書き分けた、と見た時にはそこまで飽きが生じないが、傾向的に、(あくまでこの中で)正統派―つまりバランスがいいと言えるのは奈々瀬。
だが、それ故に、後に回すとインパクトが足りない。
私は事前情報で、この作品を「ごった煮というかギャグ重視と解していたので、どのルートからでも大丈夫だと思っていた。だから、わたちゃん→奈々瀬→美岬でやったが、それは間違いだった。
正直、美岬を最初にやった方が一番楽しめた気がする。奈々瀬の途中で飽きてしまったのである。
それからは凡庸な作品に・・・
とはいえ、TRUEもあるので、そこの判断も難しい。
美岬を最初にやって、あと一人はお好みで選び、もう一人は未読スキップでもいいかもしれないというのが正直なところ。
あ、一番かわいかったのはアサちゃんでした・・