壮大な設定のあまりにも小さな物語。
皆様、「ハード」SFと呼んでいて期待があったために、この点数。
四次元配列だとかどうみても「ソフト」でしょう。
こういった設定は随所に見られるますが、「へー」の一言で片付くただの知識のひけらかしにしか思えませんでした。(冬音の設定で、ICD-10を診断基準に使ってるとかの細かな突っ込みも沢山あります。)
それで、設定ありきでキャラにいまいち魅力を感じない。(主人公の「壊れている」描写も含めて。)
せめて、シェルターに入る前の登場人物についての描写が欲しかった。
要は、設定上でキャラクターが踊らされてるだけ。
別の感想で書いてますが、ループ物は登場人物への感情移入が肝ということですね。
主人公の「再生」物語にしても薄いです。これには描写不足というか表現上の問題もあると思う。
卑語はどうでもいいとして、静夏と冬音との軽妙な会話に免じて、この点数です。