これからシリーズ化するのかはわからないけれども、一本道のハーレム仕様で大味すぎる話だった。個々のエピソードがかなり少なめで属性以外のバックボーンが見えにくい。ダンジョンという隔離された空間で、主人公以外の人間との性行為はなく主人公と魔物が7:3くらい。守るべき民に犯されるというシチュこそ姫の醍醐味なのだけども、それが0というのも…。
キャッチ&リリースに定評のある△が贈る完全新作。
とにかく敗北から学ばず力押しでダンジョン攻略に挑む姫たちが滑稽すぎる。まるで成長していない。それもこれも、最初の敗北で主人公(敵側)からの命は取らないという言葉を鵜呑みにしてしまい、生命が保障された戦いに慣れてしまった甘さがありありと見て取れた。涙は流すものの、背負っているものが見えてこないというか。
というのも、姫たちが姫たち足り得る確固とした過去だとか、今の生活においての待遇だとかがあまり描写されないのが問題かなと。活動の場の大半がダンジョン内という隔離された設定上、主人公以外の人間の介入がなく、今現在の姫たちがどういった生活を送っているのかが見えてこない。何のために戦っているのだろう?世界平和のためというふわっとしたものではなく、もっと踏み込んだ答えが作中では読み取れなかった。姫という立場のノブレスオブリージュだとか、その周辺のエピソードが圧倒的に足りていない。
世界平和のためにダンジョン攻略をするという、今までの△にはなかったパターンとなったが、その他の人々の安全が確保されすぎた状況は凌辱とは相性が悪かった。まあ私の好みの問題ですが。命を懸けて戦う姫が守るべき民に蹂躙されるってものすごく興奮しません?私はすっごくする。