中出しは当たり前だと思っているエロゲオタク共に、その危険性を説いた素晴らしい作品(大嘘)
まあ一言感想は冗談として、かなり楽しめたことは間違いないですね。
主人公が3人いて、ある主人公の妹や幼馴染が別の主人公の攻略ヒロインであり、3人の主人公もそれぞれ親友同士であるという昼ドラもびっくりの設定。NTR耐性のない幼馴染スキーや妹スキーにとっては地雷になるかも。
まあ僕は、俺たちに翼はないとかefなどの複数主人公で、それぞれが密接に絡み合って1つの物語を作る設定が好きなので、この作品にもハマったというところですかね。
あとこの作品は、ヒロインと付き合いだしてからセックスを含めてどのように恋愛をしていくか、というところにシナリオの重きを置いています。
例えば大半の(抜きゲを除いた)エロゲはヒロインと付き合うまでに重要なイベントがあり、Hシーンは後半におまけのようにくっついているだけだが、今作はHシーン自体にもシナリオ上の意味を持たせている。
空×章一の√では、セックスにおいて自分本位になりすぎてはいけないことを取り上げ、空をイかせることができて初めて「結ばれた」と表現していた。
渚緒×航太の√では、一緒にイけるようになる前に渚緒が孕んでしまうが、安定期に入ったところで改めてセックスをして一緒にイったところで初めて「結ばれた」と表現していた。
付き合ってセックスしてハイ終わり!ではなく、セックスにおけるカップルの悩みなど、大半のエロゲでは描かれることのない「その後」を描いている点が好感を持てる。
とにかく衝撃を受けたのが一番奥手な渚緒×航太コンビができちゃった結婚して終了したところ。やっぱり中出しはアカンね。
キャラはひなたと陽輔が一番好きかな。
この2人はとにかくバカップルで面白い。
陽輔は人前で平気でひなたとキスしちゃうし、多くのエロゲ主人公が拒否反応を示してきた「あーん」もノリノリでやってのける。どちらかというと主人公の親友タイプにいそうな陽輔だけど、ウジウジ悩んだりする場面も少なく、馬鹿ゆえにまっすぐで見ていて気持ちがいい。
章一×空√や航太×渚緒√でもお笑い担当として盛り上げてくれたひなたと陽輔コンビ、ホント大好きです。
反対にちょっと苦手なキャラだったのが桐島空さん。
明らかにストーカー女。
章一の好意が自分に向いていない時から、章一を振り回し放題。
章一の生活の中に自分の存在を割り込ませることで、自分への気持ちが大きくなるようにマインドコントロールしていたようにしか見えない。
つきあいだしてからも自分勝手すぎる。章一が自分本位すぎたセックスを反省したときに、その罰として1ヶ月もセックスを禁止する理由がわからない。空は『その方がお互いに気持ち良くなれますよね』と言っていたけど意味不明。我慢できなかったからってオナニーするとオナニーまで禁止しだしてやりたい放題。
相性を占ってもらうシーンがあったけど、そこで相性が根本的に悪く、『女性上位で、抑圧気味で、振り回すことが多い』と評されていたから、ライターはわかっててこういう不快キャラを生み出したってことですよね?意地の悪いライターさんですなあ。
キャラ ★★★★
シナリオ ★★★★
音楽 ★★
Hシーン ★★★
絵 ★★★★
渚緒にボテ腹セックスがあったのが最高でした。