推奨攻略順は、唯→耀子→明日菜→麻弥→佳純→玲美の順。ただし、麻弥と佳純√の分岐の選択肢が重大なネタバレとなっているため、今からプレイする人は決して攻略サイトを見ないで欲しい(選択肢は√分岐のために1つずつ用意されているだけなので、見る必要がそもそもないが)。ネタバレなしで感想を述べるのが難しい作品ではあるが、あえて一言で表すとすれば「斬新なレイプゲー」と言ったところか。
ホントに柚月麻弥さんかわいそう…
特に玲美√では報われなさすぎる…
唯、耀子、明日菜の√は短いながらもよくまとまっていて好きだけど、シナリオの根幹部分とは関係ないので感想は割愛。この3人の√でも麻弥かわいそうだけど、恋人同士にはなっていないのでセーフ。
残り3人の√に関しては個別に書きましょう。
麻弥√
メインヒロインにして、志野浩輔君の偏執的な愛の犠牲者である柚月麻弥さん。
催眠をかけられて、強制的に志野君に惚れさせられた挙句、捨てられそうになる哀れなお方。チョコを返却されたりもしてるしホントにかわいそう。
志野君が新たにかけた催眠を玲美が解いたことで、志野君が自分に酷いことをしたのはわかっているけども、好きだという気持ちは抑えられないという状況になってしまった柚月麻弥さん。結局志野君と幸せになってエンディングを迎えるが、正直僕はここでゾッとした。
志野君が催眠をかけなければ麻弥が志野君のことを好きになることは絶対にない。なぜなら、告白した段階で最悪の印象を与えてしまったからである。志野君は度々、麻弥に最悪の印象を与えているが、それは全て麻弥が志野君に惚れているという前提があったので許されていた。逆に言えばその前提がなければ、もう志野君への好感度が上がることはないだろう。
つまり麻弥√のエンディングはどう足掻いても「催眠をかけていなければありえなかった未来」なのである。「好きになっちゃったんだから仕方ないじゃない!」と言うが、好きになったきっかけはやっぱり催眠であるし、どうもこの√の志野君が麻弥と幸せになるのは許せなかった。
麻弥は志野君のことを忘れてしまったが、志野君がもう1度自分の純粋な努力で、麻弥を振り向かせる展開がよかったなあ。これなら素直に応援できた。
佳純√
正直、娘に佳純とつけるとか結婚してるのに前の女に未練ありまくりでキモい。
それに、上記の麻弥√の感想と同じ理由で、麻弥と志野君が結婚してるのはやっぱり許せない。
とはいえ、この√は志野君が佳純と出会い、いがみ合いながらもお互いを大切に想い合うようになっていく過程がよく描かれていたし、別れの部分も胸を打たれた。
ラスト以外は完璧でしたね。
というか、正直佳純姉さんを家族と認めたシーンでボロボロ泣きました。
玲美√
メインヒロインは麻弥なんだろうけども、TRUEはこの√だと思う。
志野君の一番の精神的支柱であった、幼い時に慰めてくれたお姉さん。それが玲美である。
麻弥に催眠をかけるほど、そのお姉さんの面影を追っていたというのに、すぐ近くにいた玲美がそうであると気づかなかったのはなんでだよとツッコみたくなったけど。そもそも玲美が志野君を慰めたのは両親が死んで間もないころで、それから大して時間が経たないうちに再会を果たしてるじゃん。新庄さんと玲美が佳純と志野君の元を訪れ、志野君をスカウトしに来た時に。なんでその時に気付かないんだろう。それこそ「一目でわかる」と思うんですが。
まあ玲美はよく志野君のことを支えてくれたよ。
最後は想いが報われて本当によかった。
麻弥√やその他の√で報われなさ過ぎるし、この√では幸せになってください。
純粋に玲美が志野君のことを好きだと確信できるこの√こそ至高で