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akann0721さんのLiber_7 永劫の終わりを待つ君への長文感想

ユーザー
akann0721
ゲーム
Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ
ブランド
Lass
得点
75
参照数
1561

一言コメント

11eyesの舞台で3days的なことが繰り広げられるのかと思いきや、哲学ゲーだった。使われてる背景絵は11eyesと同じものが多いし、BGMも11eyesで使われてたものをRemixした感じだったし、ファンにとっては内容関係なくニヤニヤできて最高だった。今作も厨二的特殊能力が結構出てくるけれども、バトル描写は少し抑えめ。焦点は人間関係とか生命倫理とかそっち方面。キャラは全員文句なしに可愛いし、特に主人公と沙綾と未來の幼馴染関係が、3人とも仲が良いのがすごく伝わってくるのでよかった。(うゆうゆ言う人もいないし)。

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想




※11eyesのネタバレも含みます






●Hシーンについて
 結構使えるものが多かった印象。
 BADEND紅愛ちゃんが強すぎた。

① 紅愛ちゃんのミニライブやりながらの露出オナニーがエッチだった。
エレキギターでおまんこを擦ってるせいで、弦の部分に愛液が垂れてるのがエロい。ループする世界は、どうせ皆忘れてしまうので理性的な部分を全て取っ払った行動も可能なのが良い。

② 紅愛ちゃんとのセックスを全世界に配信するのもエッチだった。
不特定多数の男にヒロインの裸を見られるのを嫌う人はダメかもだけど…
僕の場合、純粋なClairのファンが男に抱かれてるのを見て、絶望しながらもシコっているんだろうなあというところまで考えて、興奮した。
僕=主人公ではないのに、あたかもそうであるかのように錯覚し、謎の優越感を得た。設定が作りこまれてるからこそエロい。抜きゲーでは味わえないエロさだった。精子がいっぱい出た。

③ 沙綾ちゃんの足コキもよかった。
黒スト足コキは元々好きなのだが、沙綾にはよく似合う。
何せ「氷の女王」であるし。
クール系黒髪ロング系なら外せないシチュエーションであるところ、期待に応えてくれてよかった。
沙綾に関してはパイズリがあればもっとよかったんだが…
攻略できるヒロインで一番の巨乳なんだから活かして欲しかった。



●舞台・設定について

① 用語集を見てたら、舞台が11eyesの美鈴ルートEND後の世界だということが判明してニヤニヤ。
草壁駆さん…婿に行ったのね。
美鈴さんも操に勝って刀を7本所持しているようで何より。
そういえば、今作の黒幕である「間宮家」は美鈴の母方の家系だったはず。
駆や美鈴は今回の件を感知していないのだろうか?
  もし、感知してて間宮真のことをよく思っていないのなら凶行を止めて欲
しかった。劫の眼があればワンパンでしょ。あ、でもリーゼロッテを倒した
際に菊理さんによって普通の眼に戻されたんだっけ?
美鈴が草壁七宝を使えば間宮くらい倒せそうだけど。
童子切安綱を使えばバリア貫通しそうだし、リベリオンじゃないからそもそ
も攻撃が通りやすそうだし。
  だけど、劫の眼がない雷切装備だけの駆君は全く戦力にならなそう…
  まあこういう妄想も楽しいですね。

② 主人公で俺TUEEE出来るのも良い。
最初は雑魚だったのに、能力を上手く使うと急に最強レベルになるというと
ころも11eyesの良いところを引き継いでいると思う。他人の能力をコピー
して使えるとかかっこよすぎる。やっぱり主人公が最強じゃないとね、お話
がつまらなくなるからね。

③ まさか舞台が仮想空間だったとは「予想外」だ。
11eyesも迷える2人とセカイの全ても、同じ舞台で魔術とか出てくるし、 非科学的な現象なんてLass世界では当然のことという認識だったので。舞台が彼らにとっての現実であることに何の疑いも持たなかった。
これはLassファンであるからこその予想外だった。
こういうところも上手い。してやられた感がある。


●シナリオについて

① 戦闘の一コマ一コマは先が気になり、夢中になれるが、そもそも負けたとしてもリセットできるため、緊迫感はない。ただ、リセットできるが故に前回は負けた相手にどう対応していくのかという楽しみはある。また、記憶を引き継いでいるという圧倒的優位性に詰め将棋のような楽しさもある。ループした際の7月4日のつまらなさを我慢すれば不満点はない。

② 沙綾ルートがすごくよかった。
沙綾に関しては、ループの中で一番長く共に行動している(プレイヤーの観測範囲では)ため、信頼関係が構築されていく過程が多く描かれていてよい。
未來とのお別れシーンも他ヒロインのルートと違い、未來は問答無用で元の世界に追い返せなかった。
沙綾の言葉…「幼少の頃から3人は仲良しだった記憶は嘘じゃない」が響いていたのだろう。
沙綾にとって未來は大切な幼馴染、未來にとっても沙綾は大切な幼馴染、だからこそ一瞬だけ未來に迷いが生じた。それが伝わってきて涙が止まらなかった。
結局沙綾と主人公が恋仲であったことから、2人で元の世界で幸せになって欲しいという想いが未來の中にあり、送り返したのだと思う。沙綾は起きた瞬間から未來のことを覚えていたし、主人公が邪魔をしているが、沙綾と未來の絆も強いものだったことが改めてわかり、ここでまた泣いた。
最後に泉戸神社で短冊を書くシーンで、沙綾も主人公も2つ目の願いに「未來ともう1度会えますように」と同じ願いをしていたところでノックアウト。最高以外の言葉を失った。
Trueは未來ルートなんだろうけど、3人の幼馴染関係が一番よく描かれていたのが沙綾ルートだったので、あえて取り上げた。実際未來ルートをやっても涙は出なかった。それは沙綾が除外され気味だったから。そういった意味で1番良かったのは沙綾ルートであると断言できる。


●まとめ
 いやあ本当によかった。
 俺たちのLassを信じ続けてよかった。
 個人的には11eyesと同じくらい楽しめた。
 過去2作も嫌いではないけど、ちょっと勢いが落ちてきてて心配していたと
 ころがあったので一安心。
 これからも応援し続けます!