春野苺に救済を
シナリオは素直に面白かった。
しかし、個人的に許せない展開が多く、手放しで褒めることはできない。
なんといっても苺がかわいそうすぎる。
だって途中までどう見てもミノ君と苺の想いは通じ合ってた。
それを横からアヤノがミノ君を寝取っていった。
僕はてっきり、それを知った苺は怒るか悲しむかすると思った。
ところが謎のバトンタッチであっさり清算終了。
いやいや、ミノ君のこの行動は非難されて然るべきでしょ。
すごく許せなかった。
まさか、苺はミノ君の本命がアヤノであること、アヤノが夢を見ていることに早々と気づいて、バトンタッチ等をしたわけではないよね…?
苺だってミノ君のことが好きだろうしいくらなんでもそこまでしないはず…
まあ許せないけど、自分なりに擁護して自分を納得させてみようかとも思う。
相互依存を「好き」に置き換えることができるなら、間違いなくミノ君は苺のことが好きなはず。ただし、苺は幼すぎて満足にセックスをすることはできない。幼い苺に欲情していることに葛藤をしていて、性欲も高まっていたところ、アヤノからセックスのお誘いが来る。性欲に負け、アヤノを抱くが、性的欲求からくる相手への愛おしさをアヤノのことが好きであるという恋愛感情に置換してしまう。なまじ、長い間一緒に居たせいでその区別はつかない。ミノ君の心の移り変わりはこんな感じで説明できるだろう。
…納得はできなかったが
あともう一つ。
アヤノと知り合ったの小4て全然幼馴染やないやんけ。
小4~中2て4年ちょっとしかないじゃん。
例えば20歳くらいになって、小4からの付き合いなら幼馴染と言えなくもないが、これは幼馴染ではない。断じてない。
中2の段階で幼馴染名乗りたいなら幼稚園から出直してこい。
あゝ…苺に救済を…
ミノ君とアヤノの幸せを確信して犠牲になった苺の行き場のない想い…
やりきれない気持ちでいっぱいです。
是非ともRoute of ICHIGOでなんとかして欲しいと思った僕であったが、苺√が完結することのないまま、開発が凍結されてしまったと聞いて静かに泣いた。