嫌悪感を抱かせる主人公のキャラクターのおかげで、話にもエロにもすっと入れました。
「オレとヒロインが付き合えないわけないんだ!小さい頃に結婚の約束もしたんだ!ヒロインのことが好きだから他の女の告白を全部断ってきたリア充でピュアな最強のオレ様が負けるわけがない!ヒロインと付き合うための努力を一切しなくても向こうから勝手に告白してくれる!」という感じの現実見えてない勘違いが全編に滲み出ていて非常に痛々しかった。
偉そうにヒロインの避妊を心配したり(純粋にヒロインの体のことを心配しているわけではないのは言うまでもない)、わざわざヒロインと親友に「俺たちもう昔のままでいられないよね・・」宣言をして無駄に精神的な負担をかけたり、本当に気持ち悪くてオエってなっちゃいました。基本的にイケメンやリア充さんは恋愛的な意味では何やってもOKという主義なんですが、こんなネチネチした男はさすがにNG。
しかも、リア充設定のためか、成功した人の陥りがちな悪癖である、他人への思いやりの欠如や見下しという嫌なところだけはきちんと兼ね備えている。おかげで、ヒロインと親友のラブエロをとてもすがすがしい気持ちで見ることができました。かわいらしいヒロインたんが、まともなほうの幼なじみと付き合えて本当に良かった!彼氏も結構かっこいいし。この原画の方の絵は久しぶりに見たのですが、この塗りはすごく艶っぽくていいと思います。
主人公の夢の中でのヒロインに罵倒されるエロも、主人公の人格のせいか、このシチュにありがちである、弱いものいじめを見るような嫌悪感は一切なく、これだけ言われても当然という印象を受けました。あるいは、この夢は主人公に残っていた良心や理性のあらわれだったのかもしれません。
ところが、ラストでもヒロインに未練ありそうな感じなのはもうどうしようもない。リア充経験で培ったコミュ力を活かして仕事をするとか、新しい彼女を見つけて立ち直るとかすれば祝福できたのですが、ヒロインの気を引くためにヒロインの望むとおりの役割を必死に演技しているみたいで、哀れで仕方ありませんでした。
というわけで、一旦負ける側に回った傲慢な人間の脆弱さを楽しみたいなら、大きく外すことはないと思います。
ヒロイン&親友は、主人公とヒロインが付き合える可能性は絶対ないという現実をきちんと明言しつつ(このシーンはとても良かった。主人公のキモさとヒロインの聡明さが対照的)、主人公を友達として思いやる良い人たち。ここは突き放すのが愛という気もしますが。
あえて注文付けるとすると、学生時代のリア充か否かというところは、周囲との人間関係に負うところが大きいと思うので、主人公、ヒロイン、親友とクラスメイトとの絡みをもっと見たかった。
主人公がヒロインへの気持ち悪い粘着でリア充から脱落したり、最初、あいつがあのかわいいヒロインと付き合うなんてちょっと意外・・・という目で見られていた親友が、徐々に周りから良カップルとしてあたたかく認知されたりする部分が描写されていれば、もっと寝取られ感が出たのではないかと思います(実際のゲーム中では親友とヒロインのカップルは最初からあたたかい目で見られています)。
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#手コキ##主人公の妄想の世界で、ヒロインが主人公に。短小包茎を馬鹿にされる。
#包茎##主人公の妄想の世界で、ヒロインが主人公に手コキをする。その際に短小包茎を馬鹿にされる。
#M字開脚##ヒロインと恋人との初エッチで。正常位。
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