リーフで最高のビジュアルノベルゲームだと思う
古いゲームだし、今では表現やシナリオも良作がたくさんあるとは思うが、ノベル系ゲームの良さを私に認識させてくれた最良のゲームだと思う。
ホラーとサスペンスのハラハラ感と、先の読めなさでどんどん物語りに引き込まれ、途中でセーブすら忘れてプレイしてしまった記憶がある。
物語重視により、プレイの最初には選択肢が少なく、バッドエンドも重ねていくうちに事件の背景や各キャラクターの立ち位置などを把握できていくシステムと、別個のヒロインルートを終える毎に全体像を把握できるシステムは今ではさほど珍しくもないが、当時は画期的だった。
また、テーマに沿った物語の中で、サスペンスだけじゃなく、笑いあり、涙あり、感動ありと、様々に魅せてくれる面白さがあった。
4姉妹は、それぞれ今では定番といえるような性格付けがなされていてそれぞれに趣がある。
私個人は泣かされる泣きゲー=感動的名作とは位置付けたくない性分なのだが、というのも私は涙腺が弱いから、不治の病とか不慮の事故で人が死んだりする描写をされたら簡単に泣いてしまうが、人が死んだり悲しい出来事をコレでもかと演出されれば誰だって泣くはずで、泣かされることが=名作だとは考えたくないからなのだが。
このゲームでも千鶴さんルートでは泣かされたし感動もしたが、それでも文句はないだけのシナリオだったと思う。
私はあまりBGMが印象に残らないのだがこのゲームは音楽も実に良くて印象に残った。
ベタ褒めだが満点でないのは残念ながらグラフィック的には今では古さを感じるのは止む無いであろうし、声が無いこともあるからで、シナリオなどは今でも早々ここまでの力作にはお目にかかれないと思う。