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adatidaikazokuさんのビッチ姉妹が清純なはずがないっ!!の長文感想

ユーザー
adatidaikazoku
ゲーム
ビッチ姉妹が清純なはずがないっ!!
ブランド
onomatope* raspberry
得点
90
参照数
4599

一言コメント

ビッチ姉妹が~なんてタイトルだが、その実中身は”家族”と”愛”についてのだいぶエッチな物語

**ネタバレ注意**
ゲームをクリアした人むけのレビューです。

長文感想


まず最初に言えば、タイトルからしてビッチ姉妹となってはいるが『他人竿』は一切ありません!!!
一切ありません!!!ので安心ください!!(大事なことなので二度


ビッチって言葉から、誰でも彼でもやりまくりなんだろうかって連想をしちゃうのは俺だけじゃないはずですが、
このゲームにおける「ビッチ」とはいわゆるSEX脳といいますか、それしか考えてねえこいつら!!っていうような意味あいで使われています。やりまくりですがそこには愛があるのです。
ただヒロインのうち白亜とパツキンだけはビッチなのかもしれませんがそれは置いておきましょう。



そしてこのゲームの場合だいたいが主人公と合体することで問題解決するんですが、ヒロインたちそれぞれが何かしら悩みや問題を抱えていて抜きゲーにしては読めるシナリオだったこともあり個人的に高評価。
シナリオもそうですし、肝心の抜きに関しても十分に使用可能なレベルのシーンで、なおかつシーン数も申し分ないです。
アヘ、断面図ONOFF機能付きなのでアヘNGな人でもおk。
自分は歓迎な人なのでONでしたが、断面図はOFFにしました。


ついでに言えばキャラに関しても文句なし。先述した通り、それぞれのキャラがそれぞれの問題を抱えていてヒロイン10人いるんですが10人ともキャラも立ってて可愛くしあがってたと思います。
そしてCV!! これも問題なしですね。絵も文句ないです。
立ち絵のらくがきパッチはせっかくだったのですが当てませんでした><
あとこのゲーム、地味にEDがそれぞれのエンドごとに用意されてて合計5個くらい?だっけ そんくらい用意されてるのも特徴かもですね。
まあOPに全部もってかれてる感じはありますがw



そして普段の感想ではあまりヒロインごとの感想などはあげないのですが今回は書きたくなったので書こうと思います。

あとこのゲームに関しては「個人ED」が存在しないです(○○と○○と○○END、のように複数人か、もしくはハーレムEDしか存在しない)いってしまえば比較的全員に均等にスポットライトが当たるというか、そんな仕様のゲームだったりします。まあ晴海姉妹に関してはメイン二人なのでEDにも必ずどっちか片方は含まれていますがw
これは主人公の理想、「一人だけじゃない、複数の人と愛し合うことが素晴らしい」をまさに表してると思いますね。




・晴海 茜
最強お姉ちゃん。CV新堂真弓 強い。
母乳標準装備。くりかえす、母乳標準装備。
しばしばヒロイン調教係と化す。主人公が相当あまったれに育ったのは間違いなく彼女のせいでもあろう。
彼女に関して語れる言葉はそんなに多くない。強い、で大抵片が付く


・晴海 橙香
1月にしてすでに俺的2017年ベスト妹キャラ賞を受賞した、この主人公にはもったいないようなできた妹。
お兄ちゃんへの愛を周囲に隠そうともしないそのオープン具合、口を開けば「お兄ちゃん大好き~ハメて!」な感じですがそれだけではなく、
主人公が嫌がらせされてることを知った瞬間に上級生だろうとも物怖じせずに
「お兄ちゃんに何かしたらまじ地獄に突き落とすからね!」といい返せる度胸の持ち主でもあり、
主人公が演説の際不安で仕方なくなってしまったシーンでは
「大丈夫。お兄ちゃんが世界で一番かっこいいことは、あたしが、ちゃんと知ってるんだから」
と抱擁して励ましてくれるという、なにこの可愛くてできた妹。
主人公が序盤で白亜からいろいろされて落ち込んでるときの姉妹二人の天使っぷりったらよ・・・ビッチ姉妹どころか天使姉妹だよなこれ・・・
そして星鹿りえさんの声も演技も最高でした!
叩かれるのが好きだったりといい具合に変態ちっくな妹でしたね。


・豊洲 藍子
主人公が片思いなうな幼馴染の女の子、っていうキャラ。
主人公が藍子ちゃんを好きな理由で「彼女の複雑な中身も含めて頑張り屋さんなところが好きだ」っていうような表現があるんだけども、本当に複雑というか結構めんどくさい性格をしてらっしゃった。
完璧超人で昔から何でもできちゃう姉と、そうではない自分とを常に比較して生きていて常に劣等感に苛まれているせいでひねくれちゃった真面目堅物委員長ってキャラなんですが、前半の主人公への冷たい態度をとっていた理由が分かり、後半のはっちゃけてからのデレっぷり&ド変態ぷりが、今までとのギャップがすさまじく、凄く興奮しました。
そうなんですよね、カノジョド変態なんですよ・・・他人のエッチのぞき見するのが趣味で、隠れて主人公と妹のエッチを実はいつも隣の個室から盗み聞きしてそれでオナってましたとか、アダルトサイトで盗撮もののAVみてオナるのが日課とかいう、まさに「憧れのあの子がこんなド変態だったなんて」な子。
そしてそれを知った主人公に、
「エッチでも・・・変じゃない? 頭がおかしい子だっていわない・・・?呆れたりしない?嫌いにならない?」
って不安そうに聞いてくるのが最高に萌えた。からの主人公の返しも好きだ。
ここは作品屈指の名シーンだと思います。


・豊洲 碧
ド淫乱生徒会長。主人公の肉便器その1。
この姉にしてあの妹ありといったかんじ。
縛られるのが好きというこれまた困った変態さん。
一番えろかったかもしれない。CV田中理々を信じろ。日常シーンよりも艶シーンのが本領発揮な声優さんだと思う


・スカーレット・ウェルヘルミナカーデ
主人公の肉便器その2であり、主人公のところ最初は良いオナニーの道具くらいにしか思ってなかったとんだビッチ。最初から非処女。
ただ、そんな彼女も最強お姉ちゃんに1日調教されればたちまち主人公のオナペットに。
こいつに関しては最初はくそキャラだったが、主人公のち○こに文字通り「分からされた」ことによりすっかり主人公に骨抜きに。ダーリン呼びとかしてきたときは草はえた。
主人公も最初は彼女のところは大嫌いだったが、なんだかすっかり懐いてしまった彼女を見てだんだんと可愛く思えてきた、というようになり、最後には無事彼女も主人公のいう「家族」の一人となった。



・竹芝 浅黄
クラスに一人はいる地味で目立たないけど、クラスに飾ってある花瓶のお花の水を朝早くきて水あげたり黒板消したりしてる枠な子。委員長が藍子ちゃんにとられてるので別に委員長だったりとかそういうわけではなかったりする。
彼女もなんつうかすごく複雑な子で、っていうのも家庭事情があれなんだけども
最終的に直接家乗りこんでくず親から主人公がマジで「金」で娘さん買います、って展開がありがちな「家族と和解」するのではなく、くず親はくず親のままで通すんだなーってちょっと意外でしたねw
一言感想でも書いたように、「家族」がテーマなゲームだと感じた理由の一つでもあります。
そして文字通り金で解決(元は黒子ちゃんのお金ですがw)した主人公が

「俺、思うんだ。「家族」ってこうやって心を満たして慈しみあうことができる人たちのことを言うんじゃないかって」
「家族ってさ。血がつながってるからとか、一緒に住んでるからとか。そういう条件でなれるものじゃないって」
ってセリフが、なんつうかこの主人公最初から最後までそこ大事にしてんなあって思いました。
愛のあるせっくちゅでみんなで愛し合ってみんなで家族になるです、だんご大家族です。


・月島 白亜
めんどくさい子その2。最初はすっげえ嫌な奴、というかこの騒動の諸悪の根源、主人公のいじめっこ役なんですが、まあそれも理由あってのこの性根の曲がり具合でしたーって落ちなキャラ。
いや過去に何があったからってそれで人様に迷惑かけていいわけじゃないんだよなってのは分かってるが、でも最終的にはゲーム終わってみて序盤で溜まってたヘイト見事に発散させたなーって思いました。
結構最初らへん胸糞悪いからねw
非処女、ビッチ。
「私にとって愛をくれない人はみんな壊れてしまえばいいのよ。あなたも、私に愛を与えてくれない人なら、壊れてしまえばいいのよ!」
このセリフがこの子のすべて。逆に言えば愛してくれる人さえいれば、彼女はこうもならなかったという。
属性は寝取られスキー。また変態かぁ・・・
終わってみればかなり好きなキャラの一人になってました。面倒くさい子が好きなのかもしれません。


・辰巳 紫陽花
脇まんキャラ。シーン数も少ないし、不遇っちゃ不遇かもしれない。でもシナリオはむしろ優遇されてる側だったからなぁ・・・。



・芝浦 桜
ド変態先生。ってまた変態かよぉ!! でもおそらくこのゲームでも屈指の変態かもしれない。ドM教師って言葉の響きがもう強い。
一人だけじゃない、複数の人と愛し合うのが素晴らしいと、そう最初に教えてくれたのは彼女である。
サクラ先生に対しての主人公がちょっと鬼畜すぎる気がしないでもない、ってかすぎると思うの。でも喜んでるカノジョもたいがいである。


・品川 黒子
なんか数合わせっぽい見た目とキャラ設定とは裏腹にこのゲームでも屈指の、というか実は主人公の両親のくだりと密接に関係のあるキャラでしたーってな落ちだったキャラ。
そしてその滅私の精神というか、
「お金も体も心も・・・私のすべてでお兄さんのお役に立ちたいんです♪」
「だからどうぞ・・・わたしを、この品川 黒子をおにいさんが消費してください・・・いっぱいこき使って擦り切れるまで愛してください」
という清々しいまでの尽くしっぷりが可愛すぎた。そして主人公も黒子ちゃんに対して「それは違う」と否定するのではなく彼女の望むままに接するっていう考え方は結構良いと思う。一緒に背負っていこうっていう主人公はかっこよかったよ。普段はくっそへたれでくそ主人公だけどな。たまに良いこというんだよ
CVみたかりん is 神



とまあそんな感じでゲームとしても楽しめたし、抜きでも使えたのでそのたびに抜いてて逆にゲーム進めるのが遅くなっちゃったよ・・・
亜鉛が足りない

1月からこんな良作に出会えて幸先の良い年ですね、今年は。
げっちゅ屋さんで抱き枕カバーの企画があるようなのでそっちも楽しみです!