――6年越しのリプレイ機能実装の夢、それがまずポイントでしょう。十八番のカスタム要素は本当に最小限で、ジャンルは“学園モノ”で完全に限定されていますが、その分だけ、好きなひとには強くオススメできる、そんな作品に仕上がっています。
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ！
『おれはPCゲームを遊んでいたと思ったらいつのまにかPCパーツを注文していた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
催眠術だとか超スピードだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
・・・現状のPCで最高設定でプレイするには、ちょっと動作が重めなんですよね。この作品。
でもね、それぐらい投資しちゃってもいいって思っちゃうぐらい、イイ作品なわけで。
「トゥーン・アニメシェーダーはTeatimeだけで十分」と言い張ってきましたが、
その主張が誤りであったことを強く感じさせられる作品でした。
だってすごいですよ？ コレ。
モデリング技術の向上もそうですが、3Dモデルの影の効果が予想以上に機能しており、
トゥーンでありながらほとんど「のっぺり」とした印象を受けないんです。
リアル3Dと比較しても、ほとんど違和感がありません。非常に間口が広いです。
しかもモデルの肉体の艶めかしさも大幅アップで、
映像美を堪能するという目的だけでも一見の価値アリなのかな、と。
まぁ、モデルが実質一体だけなのは賛否両論あるでしょうけれど。
それとこの作品、操作体系がすごくわかりやすいですね。
だって画面上のパッドにアイコンを乗せて、
マウスホイールを回していけばいいだけだっていうね、
きわめてシンプルで遊びやすい作品に仕上がっています。
人格・着衣状態・体位もパレット操作でパパッと切り替えられます。
感覚的には『すくぅ～るメイト』『レイプレイ』『Sexyビーチ3』など往年の作品群にきわめて近く、
これまでイリュが築いてきたI/Fを限界まで洗練し、完成させたシステムという印象ですね。
いくつかのゲームモードに分かれていますが、
まずメインになるのは「ミッションモード」なんでしょうね。
いわゆるストーリーモードです。
これが『すくぅ～るメイト』では中身もないくせにダラダラと冗長な節があり、
正直「ないほうがいい」というようなレベルの作品だったんですが、
今作は長すぎず、短すぎず、まさに「適量配分」になっています。
CV演技の質も高く、ベタベタな内容ですが読んでいて苦痛にならないです。
あと「エンドレスモード」ってのがあります。
自由にシチュエーション・条件を設定しし、飽きるまでHを楽しめるモードですね。
この辺はここ最近の作品でもフリーモードといった意味合いで盛り込まれていましたが、
本作ではこれがまたバリエーションに富んでおり、飽きが来ないですねぇ。
なんといってもリプレイ機能が搭載されているのは大きいでしょ。
両手ハンズフリーでリプレイ時はカメラ操作は自由自在。
自由に任意の「回想シーン」を作れるわけです。
リプレイって本格的に実装されるのは『人工少女２』以来というね・・・
（『人工少女３』なんか絶対実装されていると思っていたのに、裏切られたしなぁ・・・）
なんかいい話ばっかりしてますけど、当然ビミョーなところもあります。
冒頭触れた部分でもありますが、ちょっと動作が重めなことが難点かな。
Vista Ultimate 32bit、C2Q Q9400s、4GB RAM、GF 9800GTX+の環境で遊んでいますが、
1920 * 1080 + クォリティ設定 + AA * 8 + AF * 8 でちょっとモッサリします。
早速パッチがきているようですが、システム要件は、予想していたよりちょっと高めな印象。
製品版とイコールではありませんが、体験版での動作確認は行った方がベターですね。
最近3Dはおろか、2D PCゲームを遊ぶ機会も減ってきましたし、
『リアル彼女』をプレイしたときはもうILLUSIONともサヨナラだな、と思いましたが、
やっぱり新作が出るとホイホイと釣られて買っちゃうんだよな・・・
まぁ、ともかく、見事に名誉を挽回する良作を出してきたという印象です。
この上追加パッチまで無償配布されるって言うんだからもうね、素晴らしい。
少なくとも服の追加はぜひともお願いしたいもんです。
えーっと・・・ 次回作も、大丈夫デスヨネ？