あまり言いたくなかったけれど、やっぱり言わせて。いくらオマージュが得意でも丸パクリの域まで行っちゃだめでしょ! ~コンチェルトノートのネタバレを含みますのでご注意ください~
コンプしたものの1年近く忘れていたので、今更ながら書き連ねます。
共通・上級生ルート:西村悠一氏
下級生ルート:madoca氏
うろ覚えですが、シナリオはこのような分担だったはずです。
私がツッコミたいのは上級生ルート、奈岐シナリオのバッドエンドについてです。
それがどのような内容だったかというと、
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主人公と奈岐は黄泉の門を閉じることに成功する。
しかし代償として、主人公は"言葉"を失ってしまった。
同じく奈岐も何かを失っていて、次に目が覚めた時、何を無くしたのか分かるという。
奈岐は意識を失う前に「主人公を思う気持ちを取られたくない。これからも一緒に居よう。」と言い、
主人公はそれに何度も頷き、一緒に居ることを約束をする。それに安心して奈岐は意識を手放した。
目が覚めた時、奈岐が失っていたのは"感情"(正確には人を思う心)だった。
主人公は約束を守るため、
奈岐から非情な扱いを受け、罵声を浴びせられながら、それでも傍に居続ける。
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というもの。
これとそっくりなのが、コンチェルトノートの莉都ノーマルエンドです。
こちらの内容は、
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「迷惑をかけると思うが、私を頼むぞ」
そう言い残し、莉都は自らの魂をささげて玉依の儀を行う。
その結果、莉都は幸御魂(愛や思いやり)を失った。
主人公は幸御魂を失った莉都に罵られ、酷い扱いを受けながらも、
彼女の頼みのため、傍に居続ける。
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というもの。
別にオリジナルじゃないと認めない!と言いたいわけではないんです。
エロゲの中でも○○のオマージュだと断定される作品はよくありますが、
その○○もまた、別媒体の物語のオマージュだということも多いですし。
いかなる物語にも影響されずに書かれた物語なんてそうないでしょう。
ただ手法を真似るのではなく、物語の結末をそっくりそのまま写してしまうのはイカンでしょうと。
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まあ実を言うと、莉都ノーマルエンドの方は、
「愛や思いやりを失っていても莉都は莉都だ」と主人公が納得したり、
その愛や思いやりを失ったはずの莉都がほんのちょっぴりデレたりするので、
奈岐バッドエンドとの差異は存在します。
(いやぁ、この莉都ノーマルが好きだという方は結構いらっしゃるんじゃないですかね。
私も好きです。確認のためにプレイしていたはずが、また引きこまれてましたよ!)
それでもイマイチ納得がいかず私の中で燻っていたので、吐き出してみることにしました。
誤解を招いたかもしれませんが、西村悠一氏のアンチというわけではありません。
テンタクルは面白いテキストでしたし、古色もオマージュが気になりつつも純粋に楽しみました。
そういうわけで、むしろ応援しておりますので、今後のご活躍に期待します。
幸か不幸か、Yatagarasuから解き放たれて、次はエスクードで書かれるようですし。
新作を心待ちにしつつ、この辺りでさようなら。