ある意味最低、ある意味究極。求める物は神の領域か。
通常エロゲ的価値観で評価するなら文句無し最低のクソゲー。
シナリオもキャラもゲーム性も最低、というか皆無。
売りであるハズの3Dポリゴンもイマイチ荒くて正直期待外れ。
唯一期待できると思われたプレイヤーが介入操作できるという
Hシーンも実際にはかなり単調でけっこうお粗末に感じられた。
これじゃあ萌えも燃えもしない。第一キャラに魂が感じられない。
まるでマネキンでも相手にしているような感じ。
しかしこのゲームの価値はそれらとは全く違う所にあると思う。
普段CGを見ていて「あとほんの少し別の角度で見たいのに…」
なんて事があると思うが、それがほんの少しどころか自由自在に可能なのだ。
全方位360度スクロール&ズームが驚くほどスピーディーかつスムーズに
まさに自由自在に操る事ができる。
キャラの真上や真下からの構図なんて普通見れると思うだろうか。
しかも砂浜に座った人物を地面の下から見上げる…なんて事や
水中を泳いでいる姿をあらゆる角度から好きな位置で好きなだけ接近して見る事など
現実には到底考えられない事だ。
それらはごく限られたピンポイントの趣向を持つ者(いわゆるフェチですな)にとって
今まで諦めざるを得なかった究極のアングルを実現可能にする。
これはまさに「神の視点」である。
そこには時間制限も空間的な制約も何も無い。
ましてや相手は魂の抜けた動くマネキンである。
どんなあからさまな視線でも相手を気遣う必要などは全く感じない。
もう思う存分好きなだけ視姦し放題なのだ。
視姦。フェチズム。究極のアングル。これらのキーワードに
思い当る節のある方には最高の一本になるかも知れない。