PLAY時間は19時間30分。天使の羽を想う。
ゆるぎない「意志」の力の物語。
今現在後編だけなら価格今3000円しません(苦笑
正直ここまで安いとは思いませんでしたよ・・・・
ま、私が買ったときも
初回の対談本「羽山ミズキも静かに暮らしたい」が
普通にくっついて
それで3400円程度でしたが・・・・
#刷りすぎ?
感想を書けるだけ書いてみましょうか。
テキスト→
はっきりいえば暗いし重いし楽しいわけでもないと思います。
そしてところどころで非常に痛い・・・・
ただ、前編はそういう部分をあえて隠してた気がしてきます
千尋の書いている小説を蓮治が見るあたりで
「アルジャーノンに花束を」を思い浮かべていますが
そのことで
視点の描写を意識させられたのは大きかった。
読んでいくうちに
圧倒的に深く引き込ませるものを持っている。
そして書いてある部分とあえて触れない部分の使い分けがきちんとできています。
シナリオライターのうち鏡遊さんは
パープルソフトウェアのあすきみで最初に知ってこれも
読んでみたわけですが
テキストセンスは充分にある方ですね。
まだ若いようで伸びしろはあるかもしれませんが
次回にも期待できるひとだと思ってます
おそらく物語の核の部分を担当したと思われる
御影さんのシナリオ分は容赦がなかったなあ・・・・。
絵、演出→神以外何かいえますか?(苦笑
アニメーションとかも増えていますし。
というか逆にそのつくりこみ具合に
少しばかりあきれるくらいなのですが・・・・(苦笑
シナリオ→前編はあくまで(表面上は)さわやかな
青春群像劇といえましたが
後半は事実とどう向き合って選択したのか、という部分を重視したのかな。
それが読み手からみて
果たして幸せなのかどうかよりも
最終的にそれを選び取った
本人たちの意志の方を尊重したいと思っています。
そしてできるだけ末長く選び取った幸せが続きますように祈りたくなりました。
ついでに、ひとつの伏線というかトリックについて。
実は少しだけ予想はできてました。
ただ、それがなんのために?というところまでは
最後までわからずじまいでした。
答えを知ると結構理にはかなっているのではないかな・・・・と。
少なくてもまったく無理だとは思えなかった。
私の場合は感銘受けたのは
トリック自体、というよりもトリックの用途でした。
このへんはぼかしますけどひとつだけあげるなら
中村青司が見たらとびついたかな・・・・?
千尋が新藤家から
離れて暮らすことになったときには
非常にいろいろと大変だった気がしてならないのですが
それが「音羽」という街だからこそ
できたこと、ともいえるかと。
そう思います。
不満点。
EDのムービーがアニメーションになっていますがその作画が少し崩れている点。
わずかに残念に思えた、というか不問にしました。
SHAFTに頑張って欲しいところ。
追記。
この物語、実はネタバレしない方向で書くとすっごく説明しづらいです(苦笑
で、ネタバレしてしまうとすっごくつまらなくなると思います。
でもあえて載せてみることにします。
ここから下はゲームやり終えた方以外は絶対に見ない方向でお願いします
トリックから推測してみたものをなんとなく書いてみました。
正しいのか間違ってるのかも分かりませんが・・・・
想像する楽しみというか。
で、この件でもしレスもらっても
内容によっては困ってしまいますのでご了承を(汗
では改行・・・・。
私はトリック自体は
なんとなく予想してました。
・・・・もし、実際にそこへ行ったことあるひとなら
思い当たるのではないかな。
ついでに私は一回だけですが
行ったことはあります。
季節が間逆なのに時差がほとんど変わりません。
オーストラリアと日本の時差は1時間ほどです。
ぶっちゃけるとこれって
綾辻さんの小説の「黒猫館の殺人」のいわば発展形ですよね。
とはいってもパクリではないです。
そもそも規模が違っているわけですから。
あっちはあくまで「館」であって、efは
都市そのものをつくりあげていく、
いわばシムシティみたいな話でもあるし。
黒猫館というのは
(efだけでなく黒猫館のトリックもネタバレしていて申し訳ありませんが・・・・(苦笑))
小説によると北海道の阿寒と
オーストラリアのタスマニア島両方にたてられています
赤道を境界線とした鏡あわせの館での殺人、というのがトリックの幹です。
まあ、その館シリーズで出てくる
中村青司の設計建築だって
人を死なせる舞台のためになんか
作ったつもりないはずですけども(苦笑
・・・・悪いのはあくまで特性を利用しひとを殺した犯人ですし。
#呪われし建築家か・・・・。
ネット評では
あんまり「黒猫館の殺人」は好評ではなかったようです。
読者を驚かせようとしすぎて
彼の書いてるミステリとしては
空回りしてる気がした、というか・・・・
なんせ作者の言葉曰く「消える魔球」ですからね。
#その前に書いた「時計館の殺人」が優れていたと認められたからその反動もあったか?(「時計館の殺人」はなんかのミステリの大賞とってるはずです)
##だからこそそっちは未読ですが最新にして超大作になった「暗黒館の殺人」が完成するまでに何年もかかったのかな?(苦笑
ま、それはどうでもいいので元に戻して。
念のため書けば
確信もったのは火村の過去編が終わってミズキが
公園で小さな女の子に話しかけられたときのシーンでしたので
自慢するつもりは一切ないです(苦笑
それに火村の説明聞いた時のミズキと同じで
聞かされるまでは半信半疑でした。
こんなことできるのかなあ・・・・と。
その辺は結構火村の説明を目にして氷解はしましたけどね。
少なくてもドバイの建築ラッシュよりは
現実味あるんじゃないかなあ。
そっくりそのまま再現する、といっても
あの街の風景の絵を見る限りは
まったく全部ではないですし。
「名目上はアミューズメントパークとして登録されている」のならありでしょう。
映画のセットで街を造りあげた、という話は聞いたことありますが
それを思い切り巨大化した形ですね。
位置について。
オーストラリアの「音羽」の位置は
やはりタスマニアか大陸南部以外には考えにくいかな。
オーストラリアは当然広いですから
四季あるといっても南部以外考えづらいです。
あそこなら雪も降るそうですし。
#確かミズキの語りでは最果ての街と表現してあったかと。
そして作り物の街・・・・。
最終的にはかけがえのない想い出となった街。
日本の「音羽」は大体
福島県南部か茨城県北部か・・・・でしょうか。
あのあたりに原発なければの話ですが。
ただ、原子力関連がからむと
なかなか場所まで考えるの難しいですね(苦笑
いくら原子力発電所が丈夫だ、というふれこみでも(これは電力会社の説明)
あの襲ったとされる震災の規模だと
放射能漏れの可能性考えると・・・・
(新潟の柏崎刈羽原発は中心部までは確か被災していなかったはずだけど)
でもまあ。
よく考えたものです。
その街に私も住んでみたいと思いましたよ。
すんでいる人たちは確かに「本物」ですし。
3章で街全体が家族というひとつの考え方を述べてたのは久瀬でしたか。
確かにその通りですね。
普通に笑いあって泣いて・・・・人の数だけ物語は存在する。
火村は
そんな住んでいる彼らを
見つめてきたのと同時に
おそらく模した教会にて彼女・・・・優子との思い出の場所を、そして
彼女の魂を見つめつづけたのだ、と思ってみました。
そして・・・・
古くからの知り合いの千尋を引き取る話になり、
久瀬が・・・・おそらく終の場所として音羽に住むことになり、
蓮治と関わるようになり、
そして
ミズキ・・・・「未来」と最初生みの母親から名づけられた少女、と出会った。
千尋を引き取ったときは
たぶん非常に大変だったんじゃないでしょうか(苦笑
とはいってもおそらく
写真を取りメールで両親と火村がやりとりしながら
向こうでの彼女が住めるための
環境を整えていったのかと思います。
で、環境がととのったところで
家族付き添いで火村の元をたずねていった。
・・・・記憶障害の彼女にとっては
そこまで1人でたずねていった、というのは
たぶんいろいろと無理なのでは・・・・?と思ったもので。
旅費のほうは
今現在はネットで調べたら
片道8~9万くらいが相場みたいですね。
中国系航空ならもう少し安くなります
そして時間の問題。
私が一度オーストラリアのブリスベンの空港まで行ったときまでを例にすると
成田から片道7時間半かかりました。
もっとも、結構何年も前の昔なんで少し変わったかな。
で、当然ながら
空港までの
移動時間、
待ち時間、
出国審査、
飛行機までの移動時間(成田だとバスに乗って移動になるかと)、
実際に乗っている時間・・・・
向こうについてからも
入国審査・・・・
入国してからの移動時間・・・・とにかく時間かかりますからねえ。
記憶障害の彼女だけなら無理でしょう。