鬱と切なさとそれらを吹き飛ばす爽やかな感動 登場人物全員に表裏があり思惑があり、それらが複雑に交錯している深い深い作品を作り出していました 全ての真実を知ったとき強い感動と温かい愛を知ります
冷たい鬱々とした流れから温かい爽やかな終わり方の温度差に泣いてしまいました
シナリオは、Q'tronさんです。伏線が蜘蛛の巣のように張り巡らされているにもかかわらず、途中で核心に気づかせることなく、最後で一気に明かしつつ伏線を全部回収するシナリオの技量に感服しました。心理描写も細かくシンクロしやすかったと思います。また、情景描写、特に雨がとてもよかった。鬱から感動への持っていき方が素晴らしい。もう、とにかく感動します
音楽は岡崎律子さんです。どの曲も当たりばかりで名曲ぞろいです。暗めの曲が多いのもやはり全体の雰囲気に合ってます。また、音楽が更に感動を呼び起こしました。特に「fay」と「涙がほおを流れても」はお気に入りでジーンと感動します。若くして病死してしまった岡崎さんのご冥福をお祈りします。
原画はしろさん。淡いタッチの絵がたまらなく気に入りました。作品にぴったりです。他に考えられませんね。イベント絵は若干少なめですが、それでも十分あります。
意表を突く展開と、最後の温かい感動があります。途中の強烈な鬱に負けずにぜひオールクリアしてください。