ストーリーにはリメイクするほどのおもしろさを感じなかったが、ウケの良い無難なシチュエーションに逃げがちな近年の作品ではなかなか見ることのできないマニアックなプレイが多く見られたところにはリメイクの価値があった。アナルに偏りがちだけど。普通のセックスやフェラもしてくれよ。
ヒロインを調教して奉仕看護婦(看護「師」でないところに時代を感じる)に仕立て上げる調教ゲー。
紙芝居と揶揄されるADVではなく、パラメータ管理をしながら進めるSLGである(あんま見ないので時代を感じる)。プレイヤーは各ヒロインの性癖を暴き、内なる快楽を引き出すような調教を施していく。調教パートでヒロインの性癖に対して適切な選択をすると好漢度がより多く増加するので、巧く快楽を引き出せると自らの手で開発しているような気分になれる。真のエロゲーマーたるもの、自分の性癖を押しつけるのでなく、ヒロインの望みに応えなくてはならないのだ。
まあ適当にやっても全然好漢度上がってくんだけど。
日常パートでも選択肢によるパラメータの増減はあるが、序盤以外は選択肢の上下で結果が決まっており(上の選択肢:好漢度/下の選択肢:性力・性技)、考える楽しみは少ない。ここは素直にヒロインとの会話を愉しむべき。同じような場面でも好漢度に応じてヒロインの反応が変わるので、各段階で話しかけていくとだんだんと心を許し快楽に堕ちていく様を愉しむことができる。
この日常パートををてきとーにすっ飛ばすとなんだかあっさり完堕ちしてしまっているように感じられて拍子抜けする。それでは味気ないので、調教段階が上がるごとに日常パートでもじっくりねっとりヒロインと触れ合いながら進めていった方が愉しめる。主人公について他の看護婦と雑談しているところを盗み聞く場面が、特に好意の違いが感じられて好きだった。本人がいない場での評判は本音っていうからね。
そんな感情の変化を最も愉しめたのは礼美主任。
だらしない主人公を嗜める潔癖症な主任だったはずなのに、気がつけば先生大好きになってるのかわいい。お堅い女が頬真っ赤にして恥じらってるのもかわいい。真面目に見えてセクシーな下着着てる非処女なのもまた良い。
汚染実験やエンディングでは先生だけでなく患者さんにも尽くす奉仕の心に、他の看護婦との格の違いを見ましたね。これを求めてたんだよな。やっぱり看護婦モノは不特定の患者に奉仕看護してこそだよ。それでいて主任が一番に求めているのは主人公であり、ヒロインに愛されたいプレイヤーの欲求も満たしてくれる。さすがは主任、奉仕看護婦の鑑。メインヒロインです。
礼美以上に嫌悪感を示してくる真も同様に気を許していく変化がよかった。
こっそり玩具で気持ちよくなってるところがね、なぁんだ生意気言っても本当は変態なんじゃねぇかぐへへ。
ち○ぽや精液の匂いで濡れちゃうのもいいですね、男たちの匂いに包まれたときの恍惚とした表情が最高。
おしっこぶっかけられるHシーンがあり性癖に刺さったけど、できれば顔面にいってほしかったです。
男の尻がドアップになるCGは要らなかったですね、かわいい顔もおっぱいも見えないよ。
主人公への好意は主任ほどではなかったが、それ以外では並ぶほどエロかわいいヒロインだった。……のに、なんでベストエンドにいないんじゃあ!!いいじゃん真ルートのエンディングみたいに看護婦になった未来でよかったじゃあん!!大好きな真ちゃんがハブられてて僕は悲しいよしくしく。
その他3人は比較的好意的なところからのスタート。
ひかるが一見攻撃的にも見えるが、あれは誰に対しても失礼なだけっぽい。
年齢的には真よりも上のはずなのに、その幼い精神性や小さい胸(言うほど小さいか?)のせいで主人公からは常にガキ扱いされる。ガキのくせに陰毛生えてるって、先生それ小中学生で生えるやつでしょ何歳だと思ってたんだ。
陰毛といえば、ヒロイン全員生えてることがこのエロゲの良いところなんですが(ひかるは最初に剃られるけど)、全部モザイクかかっちゃってんのがあまりにも惜しすぎますね……。陰毛は性器じゃないんだからモザイク要らんでしょ。珍しく生えてるエロゲだったのに、本当に惜しいなぁ……。
ひかるに話を戻して。
脅し方は一番好き、生命に関わるので逆らえない理由に説得力がある。他のヒロインはまあ、通報なり訴訟なりで対処できそうに思えちゃうけど、これは玉砕覚悟で殺されることを考えたら逆らえない。いやそんなんで死ぬか?とか考えてはいけない。
ガキも緊縛もそんなに好みじゃないからHシーンはあまり刺さらなかった。子どもたち(※18歳以上)と性的に遊ぶHシーンとかあってもよかったのに。
唯一、産卵プレイは最高でしたね。なかなかね、見れませんからね、産卵プレイは。触手や蟲が跳梁跋扈するファンタジーモノならときどき見れるけど、現代世界での産卵は非常に貴重ですよ。保護しなければ。膣圧で潰れそうとか考えてはいけません、保護ですよ保護。
亜子ちゃんはばるんばるん揺れるおっぱいがよかったですね。
他の娘もまあ大きいけど、亜子ちゃんが一番いいおっぱいだなと思いましたまる おっぱいが強調される構図が多いんですよね、後ろから突き上げるような。ばるんばるん。
誘惑された三太夫が性欲に負けてお嬢様を襲ってしまうようなHシーンがあってもよかったと思います。
NTR大好き侍だけど恋ルートはあまり満足度高くなくて、というのも初めに攻略したからあまり日常パート見ずにガンガン進めちゃったっていう。攻略法の問題。あまりにもあっさりNTRれたように感じてしまった。恋人くんが影薄かったのもありそうだけど。
奉仕に向いてそうな優しい性格は大好きだし、容姿もかなり好きなので、ストーリーだけあまり愉しめなかったのがちょっと残念。
先生にそっと寄り添ってご奉仕フェラ看護してくれるエンディングは好きすぎて続きが見たくてしょうがない。
エンディングの堕ちている姿がどれもドエロいので、一瞬で終わってしまうのがもったいない。まだ2、3シーンはイけますよ〜書いてくださいよ〜。
最終段階の実験はあくまで完全に墜ちる瞬間のシーンであり、堕ちた後の奉仕看護がほとんど見られなかったのはね、残念だよね。仕方ないので毎日妄想で後日譚を補完してます。
バッドエンドにいたってはCGすら無いからね、あんなにエロいシチュエーションを文字だけで終わらせてしまうのは愚の骨頂。
そもそもエンディングの前が全ヒロイン共通の手抜きなんだから、その後ぐらいはがんばってくれ。
成美に復讐されるところまでは完全流用、救けられるor死ぬところからはヒロインごとにオリジナルではあるものの、内容は全部「先生にはひどいことされたけど、本当の私を見つけてくれたのも先生です♡(いやそうはならんやろ)」or普通にトドメ。ここ手抜くならその後がんばってよ〜。複数人同時に奉仕させたり輪姦したりするベストエンドが見たかったんじゃぁ〜。
なんかよくわからんおまけのモブHシーンがあったのは好き。ロリ成分足りてなかったので茜ちゃん助かる〜。
藍はほんとによくわからんかった。なんなんあれ、めっちゃ思わせぶりだったけどなんも言及されないし、ほんと何?考察厨じゃないので理解できませんでした……。
全体のプレイ内容に感じたのは、普通のプレイほとんど無いなってこととアナル多いなってこと。
一応挿入と中出しは毎回するんだけどついで感が強い。個人的には普通に犯すHシーンも少しはあった方が好き。
フェラはついで程度のものも少なかった。1ヒロイン1回はガッツリしゃぶるHシーンをだな。
その代わりアナル系のプレイは非常に多い。全員何かしらのアナルプレイがあるから、アナル責めが有効とされていた恋とのプレイがノーマルに見える(恋に限らず、割と「それ他のヒロインにも有効じゃなかった?」みたいなのは多いが)。
でもこれだけやってもスカトロは無いんだね、好きじゃないからいいけど意外。浣腸するからてっきり汚物も出してしまうものだと。
病院・看護婦モノであるが故の服装が看護服一種(真は違うがやはり一種)という制限を休日のデートという形で補っていて、それぞれ違うコスプレなのがよかった。チャイナドレスとか水泳帽とかブルマとかには時代を感じる。
あとその他、先生が性器のことを「男」「女」って呼ぶのが気になった。オヤジっぽい。
バックログがやや特殊で、ロード(クイック含む)をするとロードする前のテキストがログとして残る。バックログジャンプをするとロード前の状態に飛んでしまうし、ロードを繰り返すと繰り返すたびログが蓄積されてしまうので、パラメータ管理をするときにちょっと不便。
シナリオはワンパターンだったけど、CGが素晴らしく多彩なシチュエーションとそれに悶えるヒロインたちの魅力をこれ以上なく引き出していた。
メタヲ先生の絵好きなんだけど、作品そのものとの相性か実は今まであんま抜けてなかったんだよね。本作は終えてからも何度も思い出して抜くほどハマった。リメイクしてくれたことに感謝。
マニアックなシチュエーションとは言ったけどぶっちゃけ調教モノとしてはまあよくあるプレイの範疇かなとは思っていて、これがリメイクされるほど知名度を上げたのはその「よくある調教モノ」の先駆者だったからとかなのかな。当時としては珍しいエロゲだったのかもしれない。