なんか惹かれるものが有ったけど、近親嫌いだから回避するかとも思ったんだけど、ヒロインのうち一人だけだし、ちょっとした個人的な期待も有ったので買ってみた。 で総評としては、すごく不満な訳ではないんだけど、作りが甘いというか、バランスが悪いというか・・・ 最近こういうゲームが多い気がする。 点数はかなかルートとか光る部分を評価したもの。
ちなみに、期待した事というのは、昔から歌にも歌われるように「人魚(と)のSEXは無理」についてのブレークスルーが有るかな、という件だったんだけど今作ではその問題は避けられてました。残念。
それで、作りが甘いと感じたのは、まずシナリオで、中盤の共通から個別に移行する辺りでぶつ切り感がかなり有った。共通と個別のシナリオを単に時系列でソートした結果なんじゃないか、とか思ったりした。
あと、一部ヒロインのシナリオで終盤がくどすぎて整理できてない感じも受けた。
それから、エロシーンが多すぎ(少ないよりはマシと言われそうだけど)、というか個別シナリオで両思い化の直後に密集して投下されていて、なんかこれもくどい感じがした。
演出的には、絵が不自然に挿入されない(と感じる)シーンが多い気がする。あと、数年前(5年前とか)なのに立ち絵が同じなのは手を抜きすぎでは?オレはてっきり美幸は不老なんだと思ってた。
そして、美幸ルートのクライマックスで交換した筈の髪飾りがそのまま付いてるのを見た時のガッカリ感は、最近のゲームプレイ中でもピカイチだった。
あくまで想像だけど、最初の企画・計画もちょっとルーズだったんだろうけど、その計画通りに上がってきた素材を組み合わせたら隙間やデコボコが結構出来てしまったんだけど、それを埋めたり丸めたりする余裕が無くてそのまま出してしまった、という感じなのかな。
あるいは、そもそも隙間を埋める気なんて無かったのか。
最近思うのだけど、プレイする人の補完に期待してるような説明不足で丁寧さの足りないゲームが多い気がする。素材だけ集めて料理になってないみたいな・・・
ということで、以下ヒロイン別に思った事を書きます。
まず、主役の(はずだった?)深緒は、あらすじ担当みたいになってしまっていて、まるで個別ルートが共通ルート状態に。何が悪かったのかと考えると、そもそも強気キャラが人魚のイメージに合わなかったような気もする。
美幸ルートは上にも書いたけど、絵や演出の不自然さが気になった。三角関係?の修羅場チックな展開やヤンデレ的な演出など、素材は多く揃ってるんだけど、いまいち煮え切らないというか。あと、そもそも主人公ラブになったきっかけがあまりに弱すぎる気がした。
で、問題の友里子ルートは、近親嫌いなのでスキップ多用でクリアしたけど、ここまで腐った家族も珍しいというか、特に母親のクソさ加減が強烈で、もう吐き気を催す程に。
というか近親嫌いだからこういう評価になるけど、近親好きには過激で堪らない展開なんだろうなあ・・・
それにしても最近、でもないけど複数のヒロインの中にこういうのが少数混じってるゲームが多すぎて困る。メインテーマがそれなら躊躇無くスルーできるから良いんだけど・・・
気を取り直して、かなかルートは出色の出来だった。体験版の段階では穴埋め用のキャラかと思ってたんだけど、ここまで展開が膨らむとはちょっとビックリだった。他のルートでは割と空気な主人公もここでは割と頑張ってるし。
ただし、かなかルートをクリアして直ぐにオマケをやると折角の余韻が台無しになる恐れが有るので要注意(ていうか、そりゃないだろうという感じ・・・)。
メインのヒロインではないけど、個人的にはメリーがお気に入りキャラだった(他の人の感想を見てもかなり人気が高いようだし)。まあ、メインのヒロインでない事は最初から判ってたんだけど、それはパッケやOHPから判る事であって、ゲームだけなら途中まで他のヒロインと変わらない(か、むしろ上の)存在感だと思う。
バットエンド的なメリーのルートだけど、メリーのオマケシナリオは完全にその後に続く話になっているので、わざわざ分けた理由が良く判らない。 ヒロインに昇格させるにはエロシーンが一つでは不満が出ると思ったのかな?